2023-01-01から1年間の記事一覧

心も身体も大掃除を

今年も残りわずかとなりました。1年の相談を振り返りつつ年末らしく大掃除でメンテナンスしてみませんか。 心の大掃除で大切なことは、溜めこまないこと、そして休めること。まず溜めこまずに何でも吐き出しましょう。グチだけでなく、嬉しかったことも楽し…

セルフメディケーションで損をする人

高齢化社会は医療費の増大を伴います。だから厚労省は、日本の保険制度を維持するためにセルフメディケーションを推進しています。(規制緩和の圧力も加わっていますが) セルフメディケーションによって医療費の増大がどの程度軽減できるか私にはわかりませ…

冷え症を「ゆで卵モデル」で考える

「シンプル イズ ベスト」私の漢方の恩師、寺師睦宗先生がよく話していたフレーズです。できるだけ簡略化して考えることはとても重要です。しかし、簡略化し過ぎて理論と現実が離れてしまっては元も子もありません。 その例として「冷え症」をとりあげます。…

12月のセミナーのお知らせ

今年も残り1か月となりました。県内でも雪が観測され、いよいよ冬の到来です。今年1年のセミナーを締めくくるアンコールセミナーです。 第20回セミナーテーマ : あの人の元気の秘訣~健康生成論から考える~ 内容 : どうして、あの人は元気なのか?(…

入浴による突然死を防ぐために

もう少し紅葉を楽しみたいと思ってはいますが、急に冷え込み気分は冬モードです。でも、秋という季節柄、温泉旅行を楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。 私事ですけど、5年ほど前に町内の方が温泉入浴中に亡くなりました。交通事故と違って報道され…

カレンダー配布にストレス社会を想う

当薬局では年末恒例のカレンダー配布をはじめました。来局される方に差し上げると「1年って、早いですね」と大抵の方が話されます。 時の流れを早く感じることがストレス社会と関係しているわけではありません。昨年あたりから「タイパ」という言葉を聞く機…

止まらない咳を止める視点

「漢方相談をやっていて良かった」と思えることの一つに咳の相談があります。とにかく、咳に効くたくさんの漢方薬があるのです。ただ、効果を上げるためには、それらを使い分ける知識が必要ですけれど。。。 専門的には、3週間以上続く咳を遷延性咳嗽、8週…

糖尿病と「しめじ、えのき、こがに、かきは」

猛暑から一転、温度の急降下で体調管理に不安を覚える人も多いのではないでしょうか。一方、食欲の秋ですから、秋が旬の美味しい味覚にも気持ちは流れます。 ということで、本題の糖尿病の話題へ。糖尿病は、慢性の経過を辿る中で、いろいろな合併症を伴って…

糖尿病と「しめじ、えのき、こがに、かきは」

猛暑から一転、温度の急降下で体調管理に不安を覚える人も多いのではないでしょうか。一方、食欲の秋ですから、秋が旬の美味しい味覚にも気持ちは流れます。 ということで、本題の糖尿病の話題へ。糖尿病は、慢性の経過を辿る中で、いろいろな合併症を伴って…

糖尿病と「しめじ、えのき、こがに、かきは」

猛暑から一転、温度の急降下で体調管理に不安を覚える人も多いのではないでしょうか。一方、食欲の秋ですから、秋が旬の美味しい味覚にも気持ちは流れます。 ということで、本題の糖尿病の話題へ。糖尿病は、慢性の経過を辿る中で、いろいろな合併症を伴って…

19回目のセミナーを開催します

「性格を変えたい」このようなニーズに対して、心理士の立場はいろいろとあるように感じていますが、私は「性格は変えられる」という立場で相談者に対応しています。 その際、私の使うツールが「自己成長型エゴグラム」です。この自己成長型エゴグラムを使っ…

いわゆる「おでき」の治し方

私事で恐縮ですが、2週間ほど前に左の脇下にコリコリとしたしこりを触れました。一瞬、焦りましたが、よく観察してみると毛嚢炎のようなので一安心。ただ、大きさは直径7mm位、高さ3mm位と比較的大きく育って(?)います。 触れると軽い痛みもあり、…

不登校やひきこもりへの支援策

2、3日前の新聞で、小中高生の不登校に関する記事が紹介されていました。文科省の調査によると、22年度は21年度に比べて不登校者数が22%増加したとのことです。 さて、現状の問題を解決する考え方として、私たちはしばしば因果論に基づいて原因を探…

関節リウマチ対策は口の中から

病気の治療には全く異なる2つの方向性があります。一つは、病気を臓器レベル、細胞レベル、遺伝子レベルと細かく分析し、原因をターゲットとする方法。今、一般的に行われています。 もう一つは、病気とは直接関係なさそうな臓器にも目を向け、何らかの関連…

コーヒー・緑茶で隠れ貧血が悪化

私が薬剤師になったばかりの頃、鉄剤はお茶を飲むとダメな薬でした。確か、薬を飲んだ後はお茶を控えるように注意されていたと思います。でも、しばらくして、貧血の人は鉄分の吸収が亢進しているので、お茶を飲んでもさほど影響はないことがわかり、絶対に…

女性のうつ病と漢方薬

どこの記事だったかハッキリ覚えてませんが、今、9月までは夏で秋は10月のみ、11月からは冬だとか。確かに昨今の気象から受ける印象はその通りですね。 これからの秋は、詩的な表現なら感傷的になる季節です。冬なら「冬期うつ病」という言葉もあります…

新型コロナ、「エリス」「ピロラ」が登場

「新型コロナウィルス感染症は、いつまでも変異を続ける感染症」このような認識でいないと、いつ大流行を起こしても不思議ではない非常に厄介な感染症なのでしょう。 「終息」はないと思ってましたが、「収束」すら怪しいのではないかと最近では考えています…

第18回セミナー開催のお知らせ

例えば、世界中をパニックに陥れた新型コロナ感染症。この原因は新型コロナウィルスCOVID19です。感染した人も大勢いましたが、感染してない人もいます。 感染してない人は、感染予防策をしっかりしていたとか、ワクチンを接種していた、などの他に栄…

胃腸の水浸し状態を改善する

なぜか新潟県だけ雨のほとんど降らない状態が続いています。一時的な雨が降っても、まさに「焼け石に水」で、高温の地面を冷やすことは期待できません。来年は、普通の夏を願います。 乾ききった新潟県に対し、熱中症対策も兼ねて冷たい飲み物がとても美味し…

アルコールで顔が赤くなる人はガンになりやすい

この夏は、各地で夏祭りも従来のように開催されているようですし、お盆の帰省やら同級会やら、あちこちで宴会が開かれるようです。 とはいっても、宴会で飲む程度のアルコールで、コロナウィルスを消滅させることはできません。また、アルコールは飲んだ水分…

「シンデレラ体重」に憧れる女性へ

「シンデレラ体重」という言葉を最近知りました。BMIで18.0㎏/㎡となるような体重のことで、モデルのような理想的な体重(医学的には痩せ)なのだそうです。 私の感覚では、一時期よりも「痩せる」ことへの異常なブームが落ち着いていると思ってますが…

ストレス・胃腸・腸内細菌

ストレスにより胃腸の調子を崩すことは広く知られています。だから、胃腸の調子を取り戻すにはストレスを減らしましょうと、言われるわけです。 ただ多くの方は、「それができたら苦労しないよ」と思っているわけで、医療者の「減らしましょう」は、とりあえ…

太りたい人、痩せたい人

とかく、この世は皮肉なものかもしれません。何を食べても太れない人がいます。一方、水を飲んでも太ってしまうという人もいます。近年の研究では、痩せている人の腸内細菌を太っている人に移植したら痩せてきたというものもあります。 ですから、飲食物の消…

夏は注意!膀胱炎と腎臓病

今年も猛暑あるいは酷暑という言葉が飛び交いそうです。脱水のサインに気をつけながら、この夏を乗り切りましょう。 一般的に夏期は冬期よりも血圧が低下しやすいため、一見いわゆる生活習慣病の全てで軽症化するような印象があります。でも、脳梗塞は夏期で…

「膝の痛み」には、何がいいのか?

湿度の高いこの季節、慢性痛を抱えている人には、とても辛い時季かと思います。それこそワラにもすがる思いでサプリメントのヒアルロン酸やコンドロイチンなどを飲んでいる人もいるでしょう。 ある調査によると、40歳以上の日本人の約半数は「膝の痛み」で…

第17回セミナー開催のお知らせ

ゆるゆると続けていたら17回となりました。簡単に情報を得られる時代ですけど、薬剤師として情報を吟味して提供するのが、このセミナーです。 興味がある人だけでなく、時間の都合がつくなら参加を検討してみてください。何も心配することがないときにこそ…

糖尿病の薬が中止できる人

糖尿病や高血圧などの生活習慣病は、一般的に薬を途中で中止することはできないと考えられています。しかしながら、多くの人は「できれば薬を飲みたくない」とも考えています。 だからなのか、せめてもの抵抗なのか、自覚症状がないこともあって、健診で異常…

健康的な食事にこだわり過ぎても...

「いつまでも健康的でありたい」と誰もが考えています(たぶん)。でも、往々にして、私たちの欲望は不健康なことを選択しがちだと思いませんか? 運動が良いと知っていても実際に身体を動かすのは億劫です。減塩食品や低カロリー食品は、あまり美味しくあり…

新型コロナ感染症の重症化・後遺症と炎症

今月8日から、新型コロナ感染症の法律上の位置づけが変わりました。多くの識者が述べているように、コロナウィルスの性質が穏やかになったわけではありません。ただ、今までよりは制限も緩やかなので、解放感に浸っている人は多くいると思います。 そして、…

救急医に学ぶ熱中症の対応

急に暑くなった今週、各地で熱中症での救急搬送がありました。以前は6月から増加しやすくなると言われてましたが、温暖化の影響でしょうか5月に入ったら熱中症を意識することが大切ですね。 暑い環境では、ヒトは汗をかいて体温の上昇を予防しています。時…