女性のうつ病と漢方薬

どこの記事だったかハッキリ覚えてませんが、今、9月までは夏で秋は10月のみ、11月からは冬だとか。確かに昨今の気象から受ける印象はその通りですね。 これからの秋は、詩的な表現なら感傷的になる季節です。冬なら「冬期うつ病」という言葉もあります…

新型コロナ、「エリス」「ピロラ」が登場

「新型コロナウィルス感染症は、いつまでも変異を続ける感染症」このような認識でいないと、いつ大流行を起こしても不思議ではない非常に厄介な感染症なのでしょう。 「終息」はないと思ってましたが、「収束」すら怪しいのではないかと最近では考えています…

第18回セミナー開催のお知らせ

例えば、世界中をパニックに陥れた新型コロナ感染症。この原因は新型コロナウィルスCOVID19です。感染した人も大勢いましたが、感染してない人もいます。 感染してない人は、感染予防策をしっかりしていたとか、ワクチンを接種していた、などの他に栄…

胃腸の水浸し状態を改善する

なぜか新潟県だけ雨のほとんど降らない状態が続いています。一時的な雨が降っても、まさに「焼け石に水」で、高温の地面を冷やすことは期待できません。来年は、普通の夏を願います。 乾ききった新潟県に対し、熱中症対策も兼ねて冷たい飲み物がとても美味し…

アルコールで顔が赤くなる人はガンになりやすい

この夏は、各地で夏祭りも従来のように開催されているようですし、お盆の帰省やら同級会やら、あちこちで宴会が開かれるようです。 とはいっても、宴会で飲む程度のアルコールで、コロナウィルスを消滅させることはできません。また、アルコールは飲んだ水分…

「シンデレラ体重」に憧れる女性へ

「シンデレラ体重」という言葉を最近知りました。BMIで18.0㎏/㎡となるような体重のことで、モデルのような理想的な体重(医学的には痩せ)なのだそうです。 私の感覚では、一時期よりも「痩せる」ことへの異常なブームが落ち着いていると思ってますが…

ストレス・胃腸・腸内細菌

ストレスにより胃腸の調子を崩すことは広く知られています。だから、胃腸の調子を取り戻すにはストレスを減らしましょうと、言われるわけです。 ただ多くの方は、「それができたら苦労しないよ」と思っているわけで、医療者の「減らしましょう」は、とりあえ…

太りたい人、痩せたい人

とかく、この世は皮肉なものかもしれません。何を食べても太れない人がいます。一方、水を飲んでも太ってしまうという人もいます。近年の研究では、痩せている人の腸内細菌を太っている人に移植したら痩せてきたというものもあります。 ですから、飲食物の消…

夏は注意!膀胱炎と腎臓病

今年も猛暑あるいは酷暑という言葉が飛び交いそうです。脱水のサインに気をつけながら、この夏を乗り切りましょう。 一般的に夏期は冬期よりも血圧が低下しやすいため、一見いわゆる生活習慣病の全てで軽症化するような印象があります。でも、脳梗塞は夏期で…

「膝の痛み」には、何がいいのか?

湿度の高いこの季節、慢性痛を抱えている人には、とても辛い時季かと思います。それこそワラにもすがる思いでサプリメントのヒアルロン酸やコンドロイチンなどを飲んでいる人もいるでしょう。 ある調査によると、40歳以上の日本人の約半数は「膝の痛み」で…

第17回セミナー開催のお知らせ

ゆるゆると続けていたら17回となりました。簡単に情報を得られる時代ですけど、薬剤師として情報を吟味して提供するのが、このセミナーです。 興味がある人だけでなく、時間の都合がつくなら参加を検討してみてください。何も心配することがないときにこそ…

糖尿病の薬が中止できる人

糖尿病や高血圧などの生活習慣病は、一般的に薬を途中で中止することはできないと考えられています。しかしながら、多くの人は「できれば薬を飲みたくない」とも考えています。 だからなのか、せめてもの抵抗なのか、自覚症状がないこともあって、健診で異常…

健康的な食事にこだわり過ぎても...

「いつまでも健康的でありたい」と誰もが考えています(たぶん)。でも、往々にして、私たちの欲望は不健康なことを選択しがちだと思いませんか? 運動が良いと知っていても実際に身体を動かすのは億劫です。減塩食品や低カロリー食品は、あまり美味しくあり…

新型コロナ感染症の重症化・後遺症と炎症

今月8日から、新型コロナ感染症の法律上の位置づけが変わりました。多くの識者が述べているように、コロナウィルスの性質が穏やかになったわけではありません。ただ、今までよりは制限も緩やかなので、解放感に浸っている人は多くいると思います。 そして、…

救急医に学ぶ熱中症の対応

急に暑くなった今週、各地で熱中症での救急搬送がありました。以前は6月から増加しやすくなると言われてましたが、温暖化の影響でしょうか5月に入ったら熱中症を意識することが大切ですね。 暑い環境では、ヒトは汗をかいて体温の上昇を予防しています。時…

「子宮内膜症」カスケードという考え方

私は病気などの相談を受けると、現在の困っている症状や悩み事の解消法を考えるだけでなく、過去の出来事や日頃のクセなどと病気の関連性も考えています。 そして、相談が上手くいっても、上手く行かなくても、相談者の5年後、10年後、と続く将来の姿も想…

気になる「口臭対策」

新型コロナ感染症への警戒感も薄れ、暑さも本格化するためマスクを外す人が増えてくるものと思います。タイミングを重ねるように、口臭を気にされる方から相談が続きました。 口臭の原因は、多くが口の中にあるとされます。齲歯(虫歯)や歯周病のほか、口内…

第16回セミナー開催のお知らせ

今回のテーマに取り上げたのは、「怒り」です。誤解されやすいのですが、怒りはネガティブな感情ではありません。そもそも、感情にネガティブもポジティブもないのですけど。 「怒り」のネガティブな側面は、その表出の仕方にあると思われます。だから、マネ…

こころの回復に必要な「安静」

「こころが勝手に治っていきます」15年くらい前に、催眠療法・トランス療法の臨床医、中島央から聞いた言葉は、非常にショッキングでした。それからずーっと、「治る」ということを考えて相談を行ってきました。 それまでは、医療でも心理でも、専門家が何…

じんましんの原因は皮膚に聴く

皮膚は何かを語りかけているのではないだろうか?そんな風に考えることがあります。「皮膚は第二の脳(二番目が腸なら、第三かもしれませんが)」とも言うように、記憶や何らかの意思表示を示すことがあるかもしれません。 たしか50代くらいの男性でした。…

逆流性食道炎とNERD

胃食道逆流症はGERDとも言い、逆流性食道炎と非びらん性逆流症(こちらはNERDと言います)に分けられます。胸やけや胃部不快感、胃もたれ感、げっぷ、などの症状を伴い、苦痛を感じている人がけっこういます。 逆流性食道炎は、胃酸の逆流により食道…

目の痒みには漢方薬を

我が家は、ようやく梅が満開になりました。ほんのりとピンク色なので、桜と勘違いされる方もいます。鉢植えのレンギョウも咲き、私は春を堪能しています。 しかし、今年の花粉には、皆さん苦しんでいるようです。特に目の痒みは、なかなか辛いものがあり「目…

生理が来ないんです。。。

以前、若い女性(たぶん20代と思う)が漢方相談のため来局されました。「生理が来ない」というのが悩みでした。 詳しく聞けば、婦人科にかかりホルモン治療を受けていたそうですが、何かのトラブルがあって1年ほど通ってないといいます。つまり、1年ほど…

片頭痛と化学物質過敏症

片頭痛で悩む人は、国内で800万人~900万人とされます。軽い人なら少し休む程度で済むのでしょうが、重い人だと片頭痛の治療薬を使用しても改善しない場合もあるようです。 薬が効きにくい人の中には、私用するタイミングが悪いケースがあるかもしれま…

第15回セミナー開催のお知らせ

花粉症も敏感な方は、始まってきました。そこで、花粉症を私なりに掘り下げてみたいと思います。 テーマ : 「花粉症」~予防法から治療薬まで~ 内容 : 花粉症の成り立ち 花粉症の治療法(抗ヒスタミン薬・漢方薬) 花粉症の初期療法の効果 花粉症の予防法…

骨粗鬆症のなりやすさは18歳で決まる

1~2年後のリスクと言われても普通はピンと来ません。それが20年後、30年後となれば空想すら難しいかと思います。でも、骨粗鬆症の現実なのです。 骨粗鬆症と診断されるのは、ほとんどが閉経以降でしょう。すると、いわゆる骨密度を意識するのは早くて…

アレルギー症状を軽く抑える

道路わきの壁のような積雪も、かなり溶けてます。このまま「春になってくれたらいいな」と心の中で考えている毎日です。 一方、雪が溶けると憂うつになる方たちがいます。スギ花粉症が始まるからで、約2ヶ月くらいの期間アレルギー症状で辛い日々を送ること…

変形性膝関節症 鎮痛薬は慎重に

加齢とともに身体のあちこちが痛むのは、不可抗力として受け入れるしかないのかもしれません。しかし、できるだけ苦痛は軽く、というのが誰しも思うところでしょう。 加齢性の膝の痛みは、その多くが変形性膝関節症だと思います。 《痛みの原因⇒軟骨の減少⇒…

アルコールは白内障のリスク

久々の忘年会や年末年始で、アルコールを摂取した方も多いことと推察します。長引くコロナ禍で自粛疲れの反動も加わり、また家族や友人との再会などで、楽しく過ごされたのではないでしょうか? アルコールと言えば、真っ先に肝臓を思い浮かべると思いますが…

ヨガやマインドフルネスの効果

私が知っている範囲のことでしかありませんが、心療内科や心身医学の分野で、ヨガの効果についての研究発表が目立ってきました。おそらく10年以上経つのではないでしょうか。 また、ヨガの要素を含んでいるマインドフルネスに関する研究発表も同様に増えて…