脳トレーニングでアンチエイジング

昨日は1日横浜に居ました。研修する薬局薬剤師の組織である(社)日本薬局協励会の全国大会に出席するため、夜行のムーンライトに乗って朝からのスケジュールをこなしてきました。


昨日の特別講演は、東北大学加齢医学研究所教授の川島隆太先生の「アンチエイジングへの挑戦〜脳を知り脳を鍛える」でした。マスコミにも時々登場している有名な先生です。ニンテンドーの「脳を鍛える大人のDSトレーニング」を監修された先生といえばわかりやすいでしょうか。


講演の途中で、FABという前頭葉の機能検査をいくつか行ったのですが、私も年齢相応に機能低下を起こしているようです。そして70歳にでもなれば前頭葉の機能は7歳児と同じレベルになっているというショッキングな事実を告げられました。認知症患者に至っては5歳児レベルです。もちろん平均値なのでかなり個人差はあります。


この前頭葉は、思考力・創造力を養い、行動や感情を制御してコミュニケーションを円満にするなど人間として社会活動していく上で大切な能力に関係していると言われています。この部分が、テレビやラジオなど受動的な動作やパソコン・携帯電話のメールでは、ほとんど働いていないということです。つまり早く前頭葉の機能が低下していくということですね。


この前頭葉を働かせ鍛えてあげればアンチエイジングにも役立つのではと川島先生は考えました。2例ほど認知症の患者さんに脳トレーニングを実施した結果について解説がありましたが、脳の若返りという点では効果があると思います。一番驚いたのはアルツハイマー認知症と診断された90代の女性。なんと英語を勉強し日常会話程度は話せるようになっていました。脳科学の発展は、認知症の患者さんや家族だけでなく広く人類のためになりそうです。


脳トレーニングは、1日5分程度を5日/週以上のペースで続けるだけで効果があるようです。何事も継続が大切なのですね。書籍などもありますが、小学校1年生程度の読み書き計算でいいそうです。他に手を使って何かを作る(料理・工作・手芸など)もいいそうです。


最後にFAB検査を1つ。
【”か”で始まる言葉を1分以内に10個以上挙げなさい】9個以下の場合は、低下が始まっているそうですよ。



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