虫さされの薬を使い分ける

先日ちょっと草薮に入ったらブヨに刺されました。1〜2cmの膨疹が出来1時間ほど強い痒みを感じました。テレビを見ると、キ○カ○、ム○、ウ○コ○ワ、などのコマーシャルが流れるようになりました。


かなり以前、虫の毒成分が蟻酸などの酸性物質と考えられていた頃はアンモニアで中和するという方法が基本的治療法でした。そうです、キ○カ○の主成分ですね。


虫の種類にもよりますが、虫の毒にはヒスタミンやブラジキニンなど多くの物質が含まれています。ヒスタミンには抗ヒスタミン薬(ム○やウ○コ○ワなど)、ブラジキニンなどのサイトカインにはステロイド薬が使われます。


これらのことから私は次のように使い分けています。
 蚊・ブヨ・・・抗ヒスタミン
 ブヨ・アブ・ノミ・ダニ・・・弱いステロイド
 蜂・毛虫・・・強めのステロイド
個人差があるので、あくまでも一応の目安です。


なお虫刺されの場合、3〜4日以内に80%以上治りますから、ステロイド薬の副作用に敏感になる必要は全くありません(ここがアトピー性皮膚炎などの慢性皮膚疾患と異なるところです)。かと言って必要以上に強い薬を使う必要はありませんから、薬剤師の経験と知識を活かして適切に薬を選んでいます。


虫刺されで漢方薬を使うことは、まずありませんが虫刺されの箇所がしこりになったり伝染性膿痂疹トビヒ)になりやすい人に使うことがあります。お困りの方はご相談下さい。


皮膚病・生活習慣病・心の病・漢方薬
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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