昨日は循環器懇話会に出席しましたが、検査に関する内容がほとんどでしたので、この頃よく見かけるサクラソウの仲間プリムラ・オブコニカによる皮膚炎で話題を進めたいと思います。
遠い昔(イヤ少し昔?)、私が小学生の頃に卒業式の学校を飾るためにプリムラ・オブコニカの鉢植えを育てていました。手頃な大きさで花も大きめ、値段も手頃、育てやすい、・・など卒業式シーズンのこの時期になるとよく見かけます。
さて、あなたはプリムラ・オブコニカで皮膚炎が起こることを知っていますか?珍しいことではないのです。このプリムラ・オブコニカによる皮膚炎症状は、かわいい花から想像できないくらい強く、痒み・腫れに悩まされます。
恐らくこの時期に、なんとなく皮膚に痒みを感じたり、顔など露出部がうっすらと赤くなったりしたら、このプリムラ・オブコニカが原因になっている可能性があります。
治療法は通常の皮膚炎と同様に、外用薬にステロイド軟膏を内服に抗ヒスタミン薬を使用し7〜10日位で治まるでしょう。私は抗ヒスタミン薬の代わりに、赤身が強かったので漢方薬を使用したことが何回かあります。
一番の治療法は予防に尽きます。思い当たることがある人はこの花に近づかないことですね。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」とは孫子に出てくる有名な言葉。
来週17日(月)は日本薬剤師会の会議で東京に行ってきます。申し訳ありませんが、ご相談は18日以降にお願いします。
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