熱中症の予防と対策

梅雨明けしていない新潟県も猛暑で、皆さんバテ出しています。私も暑さは苦手なので残暑も含めて2ヶ月ほどは我慢比べですね。体調を大きく崩すことのないように注意しないと新型インフルエンザに襲われるかもしれません、気をつけましょう。


昨日の私が話した講演内容は本当にタイムリーだったと思います。昨日は熱中症による救急搬送が急増したみたいですね。WBGT指標で25度(気温は概ね30度前後)を越すと熱中症による救急搬送が増えるとの東京消防庁の資料があります。


梅雨明け後の日本列島は、いつどこで熱中症が起きても不思議ではありません。西洋医学的には脱水対策が予防につながります。さて、漢方的には?


暑気あたりにビャッコカニンジントウの記述が古典に見られます。実際サーモグラフィを用いた実験では、飲んだ後の皮膚温の低下が確認できます。脱水症状を起こし水分を欲しがる時の漢方薬と言えるでしょう。


またショウミャクホウは循環機能に影響が現れた時にも使われますが、予防的に用いることで脱水症状を抑えることが出来るでしょう。この漢方薬は脱水による循環動態の悪化を改善し心機能を高める作用が考えられます。


暑い環境で働いたりスポーツをしたりする場合は、ショウミャクホウを事前に飲んで行動すると脱水症状による心機能の低下を抑え循環動態を正常に保つことができると考えます。


熱中症のように体温の上昇を感じたらビャッコカニンジントウを飲めば体温の異常な上昇を防ぐことができるでしょう。身体を冷やす薬は漢方薬以外には見当たりません。もちろん衣服を緩め風を送ったり、冷たいタオルなどを身体に当てることも必要な応急処置です。


私のブログで度々紹介しているゴオウも熱の発散を促し、心臓や脳の機能を正常に保つ作用があるので、身近に置いておきたい生薬です。


これから彼岸までの約2ヶ月、熱中症が起こりやすいことを念頭に置いて行動してください。

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