胸やけとゲップ

とうとうお盆になってしまいました。早いものですね。帰省する人、旅行に出かける人、同級会などがある人、いずれにしても胃腸にとっては負担のかかる時期ですね。


暑いこの頃、大人なら冷えたビール、未成年なら炭酸飲料の消費が増えますね。あなたも知っての通り、炭酸は胃でふくらみゲップの回数が増えます。この時胃液も一緒に逆流していることを知っていますか?


ゲップや胸やけの原因はたくさんありますが、炭酸飲料などの他、ストレスが関係することもあります。ピロリ菌を除菌すると胸やけしやすいことも医療関係者なら知っているはずです。


胸やけは食道が胃液でただれた状態ですね。ただ自覚症状があっても胃カメラなどで異常が確認できない場合もあるようです。このただれた状態でバレット食道と呼ばれるケースがあります。


このバレット食道は将来ガンに移行する可能性が高いと言われており、たかが胸やけと放っておくには怖い状態ですよね。普通であれば胃と食道の間は噴門と呼ばれる部位で閉じており簡単に胃液が逆流しない構造になっています。


しかしストレスや食物の変化により噴門が緩みやすくなってきているようです。飲食物として、アルコール・炭酸・脂肪の多い食事などが指摘されています。宴会の多くなるこの時期は注意が必要でしょうね。


逆流性食道炎のお客さんには、ハンケシャシントウ・ニンジントウ・サイコケイシトウ・シギャクサン・オウレントウ・などの漢方薬が使われます。ゲップしやすい状態(食道や胃の蠕動運動を正常化し噴門のたるみを強化する)を改善する働きが推測されます。


バレット食道を予防する方法として、私はササヘルスもお奨めしたいと考えています。胃液で傷ついた食道粘膜を保護し修復する効果が期待でき、ササ類に含まれる多糖類による免疫調整作用がガン化を抑えると考えるからです。


豪快にゲップしながら飲むビールもいいですが、ちょっとはあなたの食欲を支える食道・胃・腸のことも考えて暴飲暴食をしないよう楽しんでください。

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