動脈硬化と肥満

今朝は新米を頂きました。味・香り・ツヤ、どれをとっても古米とは違いますね。神棚と仏壇に供えて収穫を感謝し、明日からはまた古米です。その後は新米とは言っても、我家では規格に達しない新米を頂きます。でも美味しいんですよ。


食欲の秋です。天高く馬肥ゆる秋、ですが体重管理に気をつけましょう。昨日は新潟動脈硬化性疾患研究会に参加して来ました。いつもなら学術講演会は午後8時過ぎに終わり懇親会になるのですが、昨日は30周年ということで講演が9時まであり、子どもを塾まで迎えに行くために私は講演途中で退席しました。


それでも9割程度の話は聞けたので全体の内容は掴めています。特別講演は「生活習慣病と内臓脂肪」と題し、大阪大学名誉教授(財)住友病院院長松澤佑次先生の話でした。


何回かここに書き込んでいますが、脂肪細胞は単にエネルギーとしての脂肪を蓄えるだけでなく多くの生理活性物質を分泌しています。特に腹部に溜まった内臓脂肪が問題で高血圧や糖尿病に関係し動脈硬化を悪化させます。


これがいわゆるメタボリックシンドロームですね。腹部CTの内臓脂肪面積が100c?以上になると動脈硬化性疾患(脳卒中心筋梗塞など)になる危険性が高まることから、相当する腹囲を診断基準にしたのです。(この数値については異論も出ており改定されると思います)


肥満が悪者だとして、どうやって改善するかが問題です。食事・運動・薬・(手術)・などがあり、生活習慣病の一番の問題である食事と運動を変えることは大変なので、安易に薬でとなりますね。私ら漢方屋にも、その相談は多くありますが食事と運動が基本と言うと大抵尻込みされてしまいます。


それでも異常な食欲を漢方薬で抑えたケースもありますし、ブレンドしたハーブティで減量できた人もいます。でも基本は食事と運動で特に運動量の減っている現代では、運動をもっと見直すべきでしょう。


あと食事で見直すとすれば脂肪摂取の割合を減らすべきです。総エネルギー摂取量は終戦前後と大差ない状況ですから全体的に増えている脂肪の割合を落として必要な栄養は落とさないようにしないとバランスを崩すからですね。


まぁ終戦前後と同じエネルギー摂取量でも肥満が増えて動脈硬化が進んでいる現在は、運動量が一番落ちているわけですからできるだけ身体を動かす習慣を身につけたほうがいいでしょう。行楽の秋・スポーツの秋ですから。

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