行楽シーズンの乗り物酔い対策

この2・3日は台風の動きから目が離せませんね。ただ連休にはかからないようですので運動会などの屋外行事やハイキングなどアウトドアスポーツなどに影響は出ないでしょう。でも秋山とはいえ山頂は冬山の準備が必要だと思います。準備を整えた上で楽しみましょう。


高速道路が1000円でどこまでも行けますから、当然ドライブに出かける方も多いことでしょう。でも車酔いしやすい人にとっては長時間の車移動は苦痛以外の何物でもないでしょうね。


乗り物酔い対策は、先ずは体調管理をきちんとすること。睡眠・食事・疲労・などは体調を崩す原因になりますから薬を飲む前に最低限薬が効きやすくなる準備をするのが基本ですよね。


乗り物酔いの薬では抗ヒスタミン薬がよく用いられています。この薬の欠点は眠気と口やのどの渇きが出やすいこと。副作用の眠気は睡眠改善薬として販売されるほどなのです。せっかくの移動も景色を楽しめないことになるばかりか、目的地についてもボーっとしているなんてことも珍しくはありません。


また高齢の男性では前立腺肥大症による症状の悪化がみられることもありますし、緑内障の発作が起きる可能性もあります。これらの点から私は漢方薬を奨めることが多くあります。


漢方薬の利点は、眠気や口の渇きといった抗ヒスタミン薬に多い副作用がほとんどないこと。加えて吐き気などの症状にも対応できることが挙げられます。


一般的にはゴレイサン・リョウケイジュツカントウ・ショウハンゲカブクリョウトウ・などが使われますがニンジントウを使う場合もあります。その人の酔った時の症状をを聞いて適切に選ぶと即効性も期待できます。もちろん予防薬として飲んでいっても構いませんし、大抵の方は乗る前に飲んでいますね。


釣などで舟に乗る方にも漢方薬は効果があります。船酔いは一般的に車より辛いものですし、嘔吐などの症状を考えると漢方薬の方が有用性が高いと思います。重症のつわりにも使うカンキョウハンゲニンジンガンなどもいいでしょうね。


せっかくの楽しい行事を、いい思い出にするも悪い思い出にするも準備しだいです。

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