高齢者のうつ

秋晴れの日が続くと気持ちよいものですね。日曜日ごとに用が入っていて薬草採取に行けません。行きたいのは山々なのですが時間がない以上どうしようもありません。


昨日は千秋勉強会に参加してきました。中越泌尿器研究会もあったのですが、精神疾患のほうを優先しました。筑波大学大学院人間総合科学研究科精神病態医学准教授水上勝義先生による『高齢者のうつ病認知症』と題された講演会です。


高齢者の場合は認知症症状とうつ症状が見分けにくい場合もありますが、うつの場合は自殺の関係もあり見逃さないようにしなければなりません。高齢者は多彩な症状を抱えていますがうつ病による身体症状の場合は抗うつ薬を含めたうつ病治療でなければ改善しませんから一般的な治療で治らない場合はうつ病を疑うのが大切でしょう。


身体症状に睡眠障害が加わっていればうつ病を疑う必要があるようですが、睡眠障害を持った高齢者は多いので高齢者は基本的にうつ病の存在を疑って相談・診察する必要がありますね。


さて治療の基本は抗うつ薬なのですが、非定型のうつ病が若年者を中心に増えており、抗うつ薬だけでは効きにくいようで各先生なりに工夫されているのが現状名用ですね。この辺りは、心理療法の活用が効果的のように思います。


またバイポーラと言われる双極性障害躁うつ病)も抗うつ薬で悪化するので気分調整薬が標準的な薬剤なのですが、見逃されているケースが精神科専門医でもあると聞くと”こころの病気”相談の難しさを感じます。


ただ気分調整薬のような働きのある漢方薬もあり、双極性障害に対し試みる価値はありそうです。どちらにせよ大うつ病と診断されても多くは軽症ですからプライマリケアで対応できる状態です。私の場合、漢方薬心理療法で対処することになります。スムーズに行かないこともありますが・・・。

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