かかとの荒れ・アカギレ

私ら薬剤師は学校薬剤師として薬物乱用防止の講師を依頼されることがあります。昨年に引き続き今年も薬物事犯の摘発報道が絶えません。心理の勉強をしていた昨晩、ふと知識だけを伝えても効果に限界があるなぁと感じました。もっと感性に訴えるほうがいいのではと考え次回の講演で応用してみたいと思っています。


そろっと手荒れや足のガサガサが気になってきました。程度にもよりますが治りにくい場合は、薬剤の選択・軟膏基剤の選択・使い方・などを見直してみる必要があるかもしれません。


基本的に手足の角質(角層)に水分が一定量含まれていれば荒れてきません。しかしこの時期、暖房・お湯の使用・皮脂膜の不足・などの要因で、皮膚の水分量は少なくなりやすいのです。そしてガサガサになってきます。


だから水分を補って皮脂膜を人工的に作り皮膚の水分を保つことが必要なのです。あとは乾燥の程度、仕事の種類、アカギレの有無・などにより、どの薬剤を選ぶか、どのように使うか(組み合わせる・どのタイミングで・何回使うか)をアドバイスします。


私が主に使うのは、保湿ローション・UHクリーム・AEP軟膏・サリチV軟膏・紫雲膏です。場合により内服を奨めることもありますが、基本的にスキンケアを重視します。


テレビコマーシャルなどでは、ひどい荒れに尿素20%の製品を紹介していますが、本当にひどくなると20%程度では効果がありません。軟膏基剤・使用法まで考慮しないと改善が見られないように経験しています。


荒れの程度(皮膚の状態)により軟膏基剤を使い分けるのが腕の良い皮膚科医の条件でした。今も皮膚科診療において基本的なことですが二の次にされてきているように感じます。ただ、軟膏基剤を上手く使えれば弱い薬でも充分効果が出せるのです。副作用の軽減にも役立ちますから私は手を抜きたくないですね。

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