入浴事故を防ごう

昨日は大きな雷が近くに落ちたようで、信号が消えて警察官による誘導が行われたようです。数年前には2kmほど離れた神社の立ち木に雷が落ちて周辺の家では窓が割れたり電化製品が壊れたりといった被害が出たようですから、気をつけようがないとは言え気をつけましょう。


この時期、入浴を楽しみにしている高齢者の方は多いのではないでしょうか。冷えた身体を芯から温め、1日の疲れを取り、気分をリフレッシュさせるのに、入浴ほど安上がりなものはないでしょう。


けれど注意していただきたいのですが、意外と多いのが入浴中の事故で亡くなるケース。正確な数字はありませんが、ある調査によると1年間に入浴中の事故で亡くなる人数は12000人前後だそうです。これは交通事故で亡くなる人数の2倍以上ですから決して少ない人数ではありません。


寒い時期は温度差による血圧の急激な変化が原因の一つです。新潟市消防局のデータによると脱衣場と室内の温度差が5度以上で事故件数が増えるようです。全館暖房は無理にしても、極力温度差が小さくなるよう工夫をしましょう。


転倒も風呂場で起こりやすい事故です。床が濡れて滑りやすいのに加え、シャンプーや石鹸の使用も注意が必要ですが、意外なのが入浴剤使用で滑りやすくなります。製品によっては滑りやすさが5倍になるものもあるようです。


汗をかいて脱水状態が原因の転倒も珍しくありません。特に高齢者ほど脱水になりやすいので長時間の入浴には注意しましょう。新潟県ではお湯の温度が42度以上で事故が増えているようですから、熱めのお風呂が好きな方はご用心下さい。


血圧の急激な変化による心停止が起きたら、救急車を呼んでとにかく心臓マッサージを行いましょう。人工呼吸が出来る方は人工呼吸と心臓マッサージの組み合わせが理想ですが、人工呼吸に自信がない方はヘタな人工呼吸を行うよりも、ひたすら心臓マッサージを行うほうが救命率が高いとのデータがありますので、マッサージの手だけは休めないように!


入浴事故はちょっとした気配りで防げることが多いと思いますので、今一度入浴時の安全チェックを行ってみてください。

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