潰瘍性大腸炎とは

来週はもう3月です。高校を卒業する3年生はそれぞれ進路が決まって夢や期待を抱きながら・・・・・なのでしょうが、求職志望の高校生の4人に1人はまだ就職先が見つからない状況だと新聞にありました。彼らはどのようにするのか気になります。アルバイトやパートなどでスタートする人や求職活動を続ける人など様々でしょう。でも決して負け組などと思わないで下さいね。春が少し遅れているのですから。


比較的若い世代に多い病気に潰瘍性大腸炎があります。胃潰瘍・十二指腸潰瘍と同様に大腸に潰瘍が出来る病気です。潰瘍からは出血があるため、便に血が混じり”痔”と勘違いされるケースが多いと思います。特に場所が場所だけに診察をためらい放っておくことも少なくないようです。


また出血の程度によりますが、便は軟便〜下痢便のことが多く頻回にトイレに行くなど日常生活にも影響が現れます。また腹痛や発熱などが現れることもあり、便の異常だけではありません。


原因はハッキリしませんが、脂肪摂取量の増加とともに日本でも増えていることから脂肪分の多い食事との関係が指摘されています。若い人の発症が多いことから、容易に想像できますね。また心理的ストレスとの関連も指摘され、精神療法も行われています。


治療にはサラゾピリンやステロイド免疫抑制剤などが用いられますが、よくなったり悪くなったりを繰り返すことが多く、一生つき合うつもりでいることも必要かもしれません。


私に相談があれば、漢方薬+精神療法とするでしょう。加えて食事内容にもアドバイスしなくてはいけないでしょう。特定疾患ですからあらゆる可能性を考えて総合的に対応する必要があります。


漢方薬では、ケイシカシャクヤクトウ・ハンゲシャシントウ・オウゴントウ・オウドトウ・トウカトウ・などを症状や体質を考慮して用います。どなたか忘れましたが、漢方治療で潰瘍性大腸炎クローン病を7〜8割改善させたとの報告もありますから、現代の内科的治療が満足できなくても諦めることはありません。


悪くなったりよくなったりを繰り返すと言いました。できれば毎日の簡単な記録をつけられると、悪化要因が特定しやすいでしょう。そこから自分なりのコントロール法ができれば悪化をある程度防ぐことが出来ると思います。


決してあきらめないで下さい。必ず改善する方法が見つかるはずです。

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