うつ病の相談

私の専門分野の一つに、うつ病心身症があります。
当初は、漢方相談に簡単なカウンセリングを入れた程度からのスタートでしたが、
東洋心身医学研究会や日本心療内科学会などへ参加して研究を重ねてきました。
現在は、カウンセリングや漢方薬だけでなく、心理療法として認知行動療法自律訓練法交流分析エゴグラム・交流パターン分析・時間の構造化・ゲーム分析・脚本分析)・対人関係療法・再決断療法・森田療法・・・などを、単独で、または組み合わせたりして提供して、一定の効果を感じています。
他にも、栄養学の視点・脳科学の視点も必要に応じて取り入れて、さらに効果を上げるよう研究を続けています。

一例をあげます。子供の進学を機に、うつ状態になった女性は、不安感を強く訴え、自己記入式のテストでも高いうつ状態が示されました。不安を鎮めるために漢方薬を用い、発症のきっかけになった思考の癖にアプローチするため、来局の度にカウンセリングをしながら、認知行動療法に基づく思考パターンと気分の関連や行動への影響を確認させ、対人関係療法の視点からコミュニケーションの改善を図り、交流分析(脚本分析)を通して思考の癖の起源に迫ることを繰り返し、状態が改善してきました。

学問的には、満足できるような方法ではないかもしれませんが、臨床現場では改善するためにあらゆることを提供することが大切なのです。漢方薬だけでは、思考の癖を改善することはありませんから、再発の危険性があります。短期的に改善することがゴールではありません。長い将来にわたって、精神的に健康な状態をキープすることがゴールなのです。このように考えると、私が身に付けた心理療法の技術は、心の体質改善療法として、ストレス社会を生きる社会的スキルとして、大切なことと考えます。

安全性や有効性が高い抗うつ薬が増えましたが、抗うつ薬だけで治療効果が上がらない人も少なくありませんし、再発している人は意外と多くいます。NHKや朝日新聞などマスコミは心理療法・精神療法として認知行動療法をクローズアップしていますが、他にも有効な心理療法・精神療法があることを報道していません。したがって、抗うつ薬での治療で効果のなかった人が認知行動療法に救いを求め、効果が上がらなければ、絶望感が漂うように思うのです。

エビデンスレベルとしては、私の提供する方法は、かなり低いものになるでしょう。でも、学問体系として確立された漢方薬心理療法を薬剤師として責任を持って用いています。無資格者による学問的根拠のないビジネスや新興宗教による活動とは、大きく違っています。

私の薬局でのケースを紹介し、治りにくいうつ病精神疾患心身症で悩んでいる方が、少しでも希望を感じていただけたら幸いです。焦ることも諦めることもないと思います。薬局での相談に抵抗がある方には、出張での相談も行っていますので遠慮なく申し付けください。

漢方薬心療内科相談・皮膚科の病気・生活習慣病不妊
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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