薬剤師の取り組む自殺予防

新潟地方のローカルな内容で恐縮ですが、テレビで新潟県薬剤師会の取り組みが紹介されていました。調剤薬服用の方で自殺の兆候を見逃さないような取り組みや研修が行われています。私も誘いを受けましたが、実際には既に取り組んでいますし、私の対象にする方は調剤を受けていない方も視野に入れているので視点が違うことと、時間的にも他の研修や学会などを優先させたいので参加はまだです。

今現在も、何人かの方と「自殺をしない」約束を交わしています。最初はビクビクものでした(今も怖いことは変わりません)が、心理の勉強を重ねてコツがつかめてきたように思います。そして、自殺という選択肢しか見えていないクライエントに対し、カウンセリングだけでなく認知行動療法対人関係療法などの心理療法を使うことで、違う選択肢を発見させ希望を見出させることもできるようになりました。

うつ病や不安で悩む方が多くなり、漢方薬の効果を少しでも高めるために勉強してきたカウンセリングや心理療法のスキルですが、『言葉』の持つ不思議な効果を体験しています。そう、『言葉』は『薬』なのです。だから逆に言えば『言葉』で病気を作ることもあります。私たちが何気なく使っている言葉(私も含めて)が、知らないうちに人を傷つけていることもあるのです。特に我々医療者は気をつけなくてはいけませんね。

最近、心の研究は脳科学の発達により格段に進歩しました。そして薬も新しい薬がどんどん発売され実際の臨床場面で使われています。一部の医師を除きカウンセリングや心理療法を行う時間はあまりとれません。自殺の兆しを見せる患者さんだけでなく、その前に必要な介入をしていくことが大事ですし、医師の負担を減らすために何ができるかを考えたら現在のスタイルになりました。

電話やメールで相談を受けることもありますし、今現在メールと電話でカウンセリングを行っている方もいます(順調に推移しています)。「どこにも相談するところがない」と悩んでいる方に希望を与えたくて漢方薬を使い勉強しました。さらに拡げたらカウンセリング・心理療法の世界があったのです。

明日から、焼津で合宿形式の漢方セミナーに参加してきます。今年の勉強のスタートです。いくつか難渋しているケースについてヒントをつかんできます。


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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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