芯から冷えていませんか?

薬局でのネット接続が、今一つ上手くいかずに不自由ながら家でネットにつなげる生活をしています。早めに復旧させなくてはと思うのですが、現在は15日に行われる皮膚科心身医学会の発表原稿作りに追われており、落ち着いたら取り組みます。前日の14日にはアトピー性皮膚炎治療研究会も開催されるため、13日には完成させなくてはなりません。いつもながらギリギリです。今年は1〜3月の間に4本の資料を作るという今までで一番ハードな状況ですが、やはり資料をまとめると一番勉強になりますので相談能力のアップにつながります。
 私とは仕事の内容が全く異なりますが、○太郎という調剤薬局で大量の不正請求があったようですね。医療費は性善説に基づく出来高払いで成り立っていますが、出来高払いが無駄な医療を行う温床にもなっていることを常々残念に思っていました。今日のテーマとは関係ありませんが、業界人として残念に思いますし、一般市民の方にお詫び申し上げます。

さて、冬ですから当たり前かもしれませんが、それでもいつもの年に比べ”身体の芯から冷えている”人が多いように思います。○○湯という身体を深部から温める漢方薬を使う機会が多く、しかも効いているのです。イヤ、私のスキルがアップしているので効いて当たり前なのですけれど、1月の長岡は例年より暖かったのにも関わらず、いつも以上に冷えている印象があります。新陳代謝が落ちて、活力が低下しているから、身体の調子が悪い・風邪の治りが悪い・気力が出ない・・・など、いろんな不調の原因になっているのです。

相談内容は、人それぞれですが、使った漢方薬は皆同じ○○湯でした。症状・病名が違っても原因が同じなら同じ漢方薬で対応できることを”異病同治”と漢方では言いますが、そんなことよりも皆が芯から冷えていることにビックリです。列島は今回寒波に襲われました。2月いっぱいは冬との意識は忘れられないでしょう。意外に暖かいからと、薄着で過ごしたり、身体を冷やすような食事が多くなったり、など、その原因は身近な生活の中にあるものです。あなたも自身の生活を見直してみませんか?

関東圏では、そろそろ花粉症も始まっている頃でしょう。漢方的に考えると、花粉症にも”冷え”が関係していることが多く、冷やすことによって水分代謝が悪くなり、結果として花粉症になります。花粉症の人は、まだ花粉症症状を発してなくても今から冷えに配慮した生活を送ることで発症を軽く済ますこともできるでしょう。

漢方相談の魅力の一つは、どの漢方薬が効いたかによって、病気の回復や再発防止のヒントになる養生法が導き出されることです。今回のように「温める漢方薬」が効いたなら「冷やす生活」があると予想されますし、生活を具体的に見直すことで薬の効果を高め、回復を促して予防にも役立てることができるのです。漢方薬はベクトルで示すことができるので、このようなアドバイスも可能になります。

かと言って、全てに冷えが関係しているわけでもなく、「冷えを取ればすべての病気が治る」なんてことは決してありません。大切なことはバランスです。偏りのない生活を送りましょう。


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