乳腺症は漢方で

時折寒くなるものの当地長岡の平野部では、かなり雪が消えました。昨年12月のいきなりの根雪に今シーズンの先行き気を心配したのですが、山間部ほどの降雪にはならず、春は秒読みの段階です。三寒四温で有名な春先の気候では、季節の変わり目の体調の変化を起こしやすいので注意が必要ですね。インフルエンザの山を越えたと安心したころに襲ってくるのがインフルエンザB型の山ですから、こちらも油断なさらず体調管理に気をつけてください。

さて、乳がん?と思ってビックリする”乳房のしこり”に乳腺症があります。乳がんと違って良性の腫瘍なので、生命の危険はないものの女性にとっては常に気になる存在でしょう。手術で取ることも可能ですが、ほとんどの場合は経過観察になります。だから、不安が常に消えない状態で日々過ごすことになるわけですね。原因もいろいろあるようで、手術以外にできることは限られそうです。

そんな時に、試してもらいたいものに漢方薬があります。今までにも時々相談があり、漢方薬を使用して比較的良好な反応を得ています。その経験をもとに整理しますと、漢方的にはしこりの原因として「お血(≒血行不良)」「熱の凝結」「寒の凝結」「湿と熱の合体」などがあり、身体に存在するツボを結んだ経絡との位置関係を考えて、漢方薬を選択します。

このような考えのもと、漢方薬を使用すると2〜数か月で気にならない程度の大きさ・硬さになり、安心される方がほとんどです。ただ、乳腺症と診断されても、途中で乳がんと診断が変わる方もあり、一応セカンドオピニオンや定期的なチェックは必要と考えます。今のところ、乳がんと乳腺症は、全く別の病気とされていますが、漢方的には直線状に並んでいるとも考えられますから、乳腺症対策=乳がん対策と言ってよいでしょう。

東洋医学で考える体の3要素「気・血・津液」の巡りが悪くなったり冷えや熱が入り込んだりすると、しこり(塊)ができますから、全身の巡りを良くすることが一番の予防であり、治療の上での養生法になります。太極拳はこのめぐりを良くする健康法の一つとして発展してきたので、太極拳の動きを日常生活に取り入れてもよいでしょう。
全部することはないので、できる所から始めてみてはいかがですか?


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