目の痒み

今日は全国的に天気が良いようです。ここ長岡も4月並に気温が上昇しているようですし、この陽気に伴い、いろいろな花が咲きだしています。この時期は、一方農作業の始まる時期でもあり、衰えつつある肉体と対話しながら肉体労働をしなくてはなりません。また、花咲きほこる春を喜べない花粉症の人たちが大勢います。今年は、昨年よりも花粉量が多いとのこと。激しい症状に悩んでいる方もたくさんいることでしょうね。上手に薬を使って無事にこのシーズンを乗り切っていただきたいと思います。

学会発表を何回か経験したせいでしょうか、病気の治り方に興味があります。そして最近は、興味の対象が拡がり、身体の中で今何が起きているのか?今後どうなるのか?を考えながら、どんなことをすればよいのか?などと考えを巡らせています。これは、個人的な興味を超え、一般の方に馴染みのない漢方相談でも、理解しやすいようなモデルを作るために考えています。アレルギーにはアレルギー用のモデルがあり、そこに現在の状況に至った原因まで加えれば、予防や再発防止にも役立つアレルギーモデルが出来上がると思うのですが・・・。

さて、今年はいつもよりも花粉の反応性が高いのでしょうか。症状が強く出ているようですね。花粉症の症状の中でも、たぶん一番我慢しづらいのが「目の痒み」ではないでしょうか。「目玉を取り出して洗ってしまいたい!」と表現されるほどの痒みは、皮膚の痒みより性質が悪いのかもしれません。ステロイドの目薬や抗ヒスタミン薬などを通常使いますが、意外にも漢方薬も加えてみたらいかがでしょう。

花粉症で使われる漢方薬は、即効性のあるものも多く、1〜2回の服用で効果を確認できることも珍しくありません。アレルギー性結膜炎の重症のものは濾胞性結膜炎とも言われ、まぶたが充血しボコボコと赤く腫れます。先日、知り合いのこのようなケースに○子○○湯を出したところ30分程度で症状がスーッと消え、改めて漢方薬の効き方を認識しました。
もちろん、他にも効果的な漢方薬がありますので、目の痒みで我慢できない場合は、早めに相談されることをお勧めします。

さて前回にも触れたことですが、アレルギー反応が出る人と出ない人との差は何だろうかと考えています。第一線の研究者に確認しても、まだわからないことなので、私のような一薬剤師にわかることではありませんが、なんとか今現在わかっていることを利用して漢方的な予防策に応用できないかと思案しています。アレルギー症状は漢方的には体内で何が起こっているのか?をより深く考えることで、更なる可能性が拡がると思います。花粉症だから、単純に○○湯ではドラッグストアで購入する場合と差がありませんからね。

漢方的な予防策にこだわるわけではなく、科学的に見て一番の予防策は、花粉との接触を極力避けることです。目の症状であれば眼鏡が鼻の症状であればマスクが予防には効果的です。その他にも、花粉を住居内に入れないことですから、窓を開けて洗濯物や布団を干したい日本海側の住民には、憎き花粉なわけですね。気の毒としか言いようがありませんが、今しばらく我慢ください。


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