海水浴とクラゲと納豆アレルギー

連日の快晴で雨が恋しい今日この頃ですが、梅雨に入れば「雨などいらない」と言うことになるのでしょうね。でも、外を潤す水分同様、身体を内から潤す水分も美味しく感じる時期です。でも先週土曜に行われた高校の同窓会では、かなり飲んでしまい、翌日は1日中しゃっくりを発していました。「飲み過ぎは良くありません」気をつけましょう。ハイ。

これからは水に関する話題が多くなります。そんな折、こんな驚くような報告が上がりました。「マリンスポーツを趣味にしている人は、納豆アレルギーになりやすい」と、横浜市立大病院皮膚科の猪又直子准教授が明らかにしたのです。納豆アレルギー自体、初耳の私ですが、なんとマリンスポーツとの関係があるなんてビックリです。

 猪又先生が、納豆アレルギー患者18人のスポーツ歴などを調べたところ、12人がサーファー、2人がスキューバダイバー、1人が潜水作業員と、海にいる時間が長い人が83.3%を占めたとのこと。どんな関係があるのでしょうね?
どうやら原因は、ネバネバ成分のポリガンマグルタミン酸らしい。実はクラゲの触手にも同物質が含まれており、クラゲに何回も刺されている内にアレルギーが成立したらしいのです。

数年前に、小麦のタンパク成分を含む石鹸使用で小麦アレルギーを発症した事件がありましたが、石鹸と違いクラゲの場合は直接皮膚に物質を注入するわけですから、アレルギーの成立は石鹸より早いと思われます。私もシャツを着ているものの数年に1回はクラゲに刺されますから、一応注意をする必要がありそうです。

納豆アレルギー自体は多くあるものではなく珍しいものの、万が一発症すると4人のうち3人の割合で、じんましんや呼吸困難など重いアナフィラキシーを起こすそうですから警戒が必要ですね。ちなみにクラゲに刺されてアレルギーを発症した人は、納豆だけでなくクラゲを食べるときにも注意が必要ですから覚えておきましょう。

ちなみにクラゲに刺された時は、海水で触手を洗い流してから、ステロイド軟膏を速やかに塗ると良いでしょう。ただ、沖縄などの一部の地域では毒性の強いクラゲも生息しているので、その場合は速やかに医療機関への受診をお勧めします。
また、水着の着た跡が赤くなることがあります。これは海水浴皮膚炎あるいは水着皮膚炎と言われ、海水中のクラゲやカニなどの幼生・幼虫による皮膚炎ですから、これもクラゲ皮膚炎の一つとみなした方が良いでしょう。つまり何回も海水浴皮膚炎を繰り返していると納豆アレルギーになるかもしれないのです。あくまでも可能性ですが・・・。

でも、水遊びは楽しいものです。いろいろな危険もありますが、正しい知識を持って安全に遊ぶようにしましょう。私も、アサリやサザエを採りに(イヤ偶然見つけるかな?)出かける予定です。


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