海水浴・花火・夏休み

今、3日間のシステムズアプローチのワークショップに来ています。システムズアプローチと言うよりも家族療法と言った方がピンとくるでしょうか。ただ、家族療法を「問題のある家族を改善する療法」と誤解している方が多いため、敢えてシステムズアプローチとしています。どちらにせよ、個人の中に病理があるとする一般的な心理療法と比べ、コミュニケーションの関係において一部の個人に偶然問題が生じているとの視点をとります。摂食障害や引きこもり・不登校などの効果に評価が高いようです。このワークショップに臨み、関連する本を数冊読んできましたが、やはり百聞は一見にしかずで、本ではわからないセラピストの配慮など多くの発見や学びがあります。私の心理療法の更なるバージョンアップに期待ください。

さて、大阪のホテルからの発信です。昨日は淀川の花火大会だったようで、ワークショップ帰りのJRは、混雑が始まっていました。私の地元の長岡花火も有名ですが、以前から危惧していることがあります。花火の風下側にいたことがある人はわかると思うのですが、かなり煙たいですよね。花火の規模が大きくなればなるほど、煙にさらされている時間は長くなります。時々大きく話題になるPM2.5、喘息など呼吸器疾患のある人には注意が必要とされていますね。花火の煙はこのPM2.5の塊と言ってもよく、これを裏付ける研究報告が海外から発表されました。

長岡花火なども年々規模が大きくなっているようで、豪華になることはいいことばかりのように思えてもマイナス面もあることを忘れてはいけないと思うのです。特に喘息やCOPDなどの呼吸器疾患のある方だけでなく、風邪をひきやすいなど肺・呼吸器系が弱いと自覚される方などは風下からの花火観覧とならないよう配慮することも必要でしょうね。

また、連日の暑さで各地の海水浴場も賑わっていることでしょう。くれぐれも水難事故の無いように楽しく過ごしていただきたいものです。毎年、海水浴場ではシーズン前に大腸菌などの汚染具合を調べて、海水浴場としての適・不適を調査しています。不適のところでは当然海水浴は禁止されているはずですが、海水浴に適した海でも注意が必要なことがわかりました。大抵の海水浴場では砂浜があると思います。砂浜に荷物を置いて遊んだり、砂浜で横になって休んだり食事をしたりと普通にしますよね。

この砂浜が海水よりも大きく汚染されているという報告もあがりました。高度に汚染されているところでは海水の10倍ほどの汚染度ですから、海水浴場としての適合は必ずしもビーチ・砂浜の適合とはならないということです。高度汚染=病気という訳ではありませんが、砂浜は意外にも汚染が進んでいるということを頭に入れておく必要があるのだと思います。
細菌は、適度な温度と水分があれば繁殖します。砂浜では表面の砂だけは高温であっても、少し掘れば温度は下がり湿っています。非常に際菌繁殖には適した環境なのだと再認識させられた報告でした。

といっても、楽しい夏休みでしょう。あまりマイナス面だけを強調しても楽しくありません。花火の煙にしろ砂浜の汚染にしろ、ほとんどの人にとっては大きな問題になるほどの事柄ではなかったことも併せて考えれば、参考にしてもらう程度で構わない情報でしょうか。プラス面にも目を向けて、適切に評価し行動していただきたいものです。



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