キスはアトピーを救う!?

この時期の連休は有難いような有難くないような・・・、連休明けの今日午前は予約の方に加えて飛び込みの方で、久々にバタバタしました。その反動で今はこのブログを書く時間が出来ているのも、なんだか悲しいような・・・。
さて今月は稲刈りでニュースもまともに見る時間が少なかったのですが、ワイドショーでは芸能人のガンの話題が印象的でした。川島なお美さんの肝内胆管癌北斗晶さんの乳がんです。フリーアナウンサー黒木奈々さんは32歳という若さで胃がんで他界しましたし、私個人的にはショッキングな内容が心に残っています。当薬局で癌治療中のサバイバーの方が何人かいますが皆さん元気で治療をされています。ここでできることは、漢方相談であったり、食事療法であったり、サイコオンコロジー(精神腫瘍免疫学)からのアドバイスであったりするわけですが、ガン治療は消耗戦ですから体力を落とさないよう有効なアドバイスを心がけたいと考えています。

暗いニュースが印象的な中、1週間くらい前に笑えるけど希望も持てるニュースが出ました。それが「キスでアトピー性皮膚炎の症状が改善する」というもので、この研究がイグ・ノーベル賞を受賞したのです。この発表をしたのは大阪の開業医木俣肇先生で、さすが吉本のお膝元です。
それによると、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎の患者さんに恋人や配偶者と30分間キスをしてもらったところ、アレルギー反応が大幅に抑えられたそうです。

この結果には、いくつか注目したいポイントがあります。まず、キスによりリラクゼーション効果が得られ、その効果によりアレルギー反応が抑えられたと考えることが出来る点。アレルギーの相談に関わっていると、アレルギー患者さんは生活上の一般ストレスに加え症状そのものによるストレスもあり、リラックスとはかけ離れた生活をほとんどの方が送っています。そのストレスフルな生活が更に症状を悪化させる悪循環が生じているので、この悪循環をキスが断ち切ったのでしょう。

また、以前ブログ(メールマガジンだったかも?)にも書いたように、キスをすると8000万個もの口腔内細菌が相手に移動するそうで、『口腔内細菌叢の変化⇒腸内細菌叢の変化⇒免疫系の変化』という図式も成り立ちます。その結果としてアレルギー症状が低下したとも考えられるのですが、この影響は即効性には欠けると思われるために、リラックスによる効果の方が大きいように思います。

アレルギー反応・免疫系の働きは医学・科学の進歩により日進月歩の発展を続けており、新しい報告が毎日のように出ている領域です。漢方をやるにしても、心身医療を行うにしても、免疫系の働きを意識しながら実践する必要を最近強く感じています。つくづく私らの身体は神秘につつまれた不思議なネットワークで出来上がっていると思うのです。そのネットワークを壊さないようバランスを整えることが健康維持に重要だとも思えるのです。

食欲の秋・行楽の秋・スポーツの秋・読書の秋・芸術の秋・・・・いろいろと何をするにも適切な時期です。キスをする相手がいない貴方でも、リラックスすることが出来れば、あなたの身体のネットワークは健康状態を維持することが出来るでしょう。キスは、一つの手段でしかありません。あなたにとってリラクゼーションできる何かを見つけて楽しんでください。
アレルギーだけでなく、生理不順・更年期障害などのホルモンバランスに、ガンやリウマチなどの免疫系の調整に、リラクゼーションは役立ちます。あなたの健康に是非ご利用ください。


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