ヘアアイロンによる火傷

 4月もちょうど折り返し地点。新生活をスタートした方も、少しずつ新しい生活に慣れてきたところでしょうか。私も、今週から新潟薬科大学での「漢方概論」の講義が始まり、昨年度よりもバージョンアップした内容でスタートしました。でも、昨年よりも寝ている学生を多く感じるのは気のせい? 学生にしてみれば、漢方の歴史や古代思想などつまらないはずですし、おまけに午後一番のリラックスしている時間帯でもあり、睡魔と仲良くなるのは仕方ないかなと。ただ、なるべく理解しやすいよう私なりに工夫して資料を作っていることだけは認めて下さいね。

 ところで、私の心理勉強会つながりで皮膚科医の奥さんがいます。旦那さんも皮膚科医でありながら心理療法を交えた診療を行っていて、個人的にいろいろとアドバイスを頂いています。先日、その奥さんに会った時、「ヘアアイロンで火傷するケース」が多いことを教えていただきました。男の私からすると、普段使わない機械なだけに想像すらしたこともなかったのですが、「女性は髪をセットする時にもリスクを背負っているんだなぁ」などと思いつつ、何かの機会に注意喚起をしようと考えていました。

 たぶん、機種により安全面に配慮されて危険性がないものもあるとは思うものの、髪とともに顔は女性にとってアイデンティティに大きな影響を及ぼす部位ですから、どのような機種であれ使用する際には火傷の危険性を念頭に置いて注意しながら安全に使っていただきたいものです。私が実際に見たケースでは、火傷の傷自体は小さくても意外と皮膚の深くまで障害が及んでいるような印象でした。

 そのケースから想像すると、傷が完全に治るまでには相応の日数(2ヶ月前後?)を必要とし、人によっては瘢痕を残す可能性も大きいような印象です。火傷には、特効薬などは存在せず、受傷直後は「とにかく患部を冷やすこと」につきます。そして、その後は状態に応じて対症療法的に薬を選択するだけです。運悪く瘢痕が残った場合は、メイクなどでカバーしきれなければ形成手術になることでしょう。傷自体は小さくても意外と影響が大きいことがお分かりいただけるでしょうか。

 だとしたら、ヘアアイロンによる火傷の一番の対策は「予防」に尽きます。そして、知らなければ気をつけようがありませんから、火傷事故が少なからずあることを認識することですね。細かな文字がズラーっと並んだ取扱説明書を一通り読むことは私にとっては苦痛です。恐らく多くの方も同じ思いでいることでしょうが、注意事項だけでも目を通す習慣をつけたいものです。現代は訴訟社会ですから、メーカーはあらゆる可能性を考えて細かなことまで取扱説明書に記載しています。「読んでおけばよかった」と後悔をする前に、もう一度確認をしたいものです。



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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局   廣橋義和(薬剤師・心理カウンセラー・新潟薬科大学臨床教授)
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