冷え症に、ショウガの正しい使い方

 一雨ごとに、寒さが増しています。鍋物や温かい煮物に癒される毎日になりました。
風邪・インフルエンザの予防にも、一層の配慮が必要ですね。体調を崩さないように
気をつけましょう。
 さて、冷え症の方には辛い時期がやってきました。同時に、ショウガの出番も多く
なります。ショウガをいろいろな飲食物に入れて、冷え対策にされていることでしょう。
東洋医学でも、ショウガは身体を温める食品の代表です。

 ところが、東洋医学的に「正しく」ショウガを使っているのか?となると、怪しいと
言わざるを得ません。それは何でしょうか?

 東洋医学の考え方では、多くの皆さんが使用する「生のショウガ」は、主に体表部を
温めるとされます。体表部を温めて発汗を促すのです。その結果、発汗して体温は
下がります。いいですか!生のショウガは、最終的には体温を下げるように働くのです。

 高熱の時に解熱剤を使用します。熱が下がる時、汗が出て下がりますよね。これです。
インドで辛いカレーを食べるのは、発汗して体温を下げる意味があります。

 ただ、体温が下がる前は、手足も温まっています。この時に、適切な保温をして
体温低下を防げば、冷え対策としての「正しいショウガの使い方」になるのです。
薄着のまま、ショウガを使用しても、一時的には温かくなっても最終的には冷えを
助長するということを知って欲しいと思います。

 実は、漢方薬ではショウガを使い分けています。「生のショウガ」と「加熱した
ショウガ」で、体表部を温め発汗を促す場合は「生のショウガ」を、身体を芯から
温める時には「加熱したショウガ」を使います。

 「加熱したショウガ」は、蒸したり電子レンジで作ることができます。冷え対策で
使うなら、ひと手間かけて「正しく」ショウガを使うと、より効果的になると思います。

 

  漢方薬東洋医学の相談、心療内科と心の相談、丁寧な説明
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局
  薬剤師・心理カウンセラー  廣橋 義和

 過去のブログの主なものは古いホームページにリンクを貼ってありますので、見たい記事がありましたら《ひろはし薬局のホームページ→過去のブログ》から探してみてください。(現在、更新はしてません・・・、新しいサイトを作成中です)

  あるいは⇒http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/sub6.htm
過去のはてなブログ⇒ http://d.hatena.ne.jp/hirohasi/
図入りのブログは⇒ http://hirohashi.wp.xdomain.jp/


メールは《Re:タイトル》でお願いします。メールマガジンの申込も随時受付中
     ⇒8hirohashi\gmail.com (\は@に変えてください)

 薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。
お知りになりたい場合は、直接ご連絡ください。

 講演の依頼、随時受付中です。お気軽にお問い合わせください。

 訪問による出張相談・在宅相談にも積極的に応じています。
ひきこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、
病中・病後など体力低下による外出困難な場合、など遠慮なくお申し付けください