眠れない人に多くある問題点

 来週は日本心身医学関連学会合同集会に参加するため、1回パスするかもしれません。
そこで「ステロイドは使いたくないに応える一つの方法」と題して、日本皮膚科心身医学会
で発表してきます。今、その準備でバタバタと焦っています。

 私は心身医学の勉強を始めてから、相談の幅が広がりました。それまでは理論を優先し、
相談者の心理的背景を二の次にするというスタイルでした。幸いなことに、漢方相談は
そのデメリットをマスクすることにつながり、大きな不自由を感じずにいました。
転換点は、日本心療内科学会に入ってからです。

 さて、「眠れない」という相談に対し、病医院であれば睡眠導入剤精神安定剤
抗不安薬)を、薬局では睡眠改善薬を使います。当薬局には、それら眠剤を使いたく
ないという人が相談に訪れますので、漢方薬を中心に睡眠衛生のポイントをアドバイス
しています。

 最終的には、漢方薬がなくても自然な眠りが得られるように、自律訓練法やマインド
フルネスを教えることもあります。

 では、眠れない人に多くある問題とは何でしょうか? 当薬局で多く経験するのは、
「眠ろう!」と頑張っている人たちです。眠りに入る時には、交感神経の働きは低下し
逆に副交感神経の働きが中心になります。

 副交感神経は、身体をリラックスさせて休息モードにします。一方、交感神経は、
身体を活動モードにする神経です。眠れないからと焦って、「眠ろう!」と頑張る
ことは「頑張ってリラックスしろ!」と身体に言っているようなものです。

 そこで、睡眠衛生指導では、眠れない時は一旦ふとんから出て再び眠くなるまで
ラジオや本などでの時間つぶしを推奨しています。テレビやパソコンはブルーライト
の影響があり、おすすめできません。

 眠れない焦りの解消に有用なのが、自律訓練法やマインドフルネスです。副交感神経
の働きを高めるには漢方薬を使用します。

 残念ながら、不眠で悩む多くの人は、眠れない焦りから交感神経を働かせています。
「眠れなかったらどうしよう!」あるいは「眠れなくても何とかなるさ」、あなたは
どちらの考え方ですか?

 

 

  漢方薬東洋医学の相談、心療内科と心の相談、丁寧な説明
 長岡の相談薬局・ひろはし薬局
  薬剤師・心理カウンセラー  廣橋 義和

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