舌痛症と栄養障害

 5月病と称する心身の不調が目立ってくるゴールデンウイーク明けは、
新型コロナウィルスによる自粛ムードで、どのようになるのでしょうか。
まったく想像できないものの、普段とあまりにも違う生活スタイルは、
いろいろな影響を産むことでしょう。メリハリのある生活を意識したい
ものですね。

 「舌が痛む」「舌がひりひりする」「舌の異常感覚」などの相談を
たまに受けることがあります。大抵は、漢方薬を求めての相談なのです
が、漢方相談に入る前にチェックすることがあります。

 漢方薬とて万能ではありませんし、最終的に漢方薬を使うにしても、
効果が出やすいよう体調を調える下地作りとして、また舌痛症の原因と
して可能性の高い要因をチェックする意味でも、ビタミン・ミネラルなど
の摂取状況は重要です。

 代表的なビタミンはB群ですし、ミネラルなら鉄と亜鉛です。普段の
食事などにより、栄養障害として舌痛症の症状を疑ってみるのです。
栄養障害を疑ったらビタミンやミネラルの補充で、どの程度の改善が
みられるか、いつまで続けるのか、などをチェックしながらアドバイス
します。

 意外に多い印象なのが、亜鉛の不足でしょうか。栄養素の含有量は
以前の数分の一(1/5~1/10)との報告もあり、現代型栄養障害
が生まれやすい背景があるのです。

 問題は摂取量だけでなく、生活スタイルにより消耗しやすい栄養素、
普段飲んでいる医薬品やサプリメントなどによる吸収障害、など何が
影響しているのかも確認する必要があります。

 その結果、改善すれば将来の再発防止を目標にアドバイスしますし、
症状が残れば初めて漢方薬という選択肢も出てきます。

 最近は、相談を通して現代型栄養障害を多く疑うようになりました。
印象としては、珍しいことではなく、非常にポピュラーだということ
です。老若男女問わず、身体を作る食事というものを改めて見直す必要
を感じています。

 

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  薬剤師・心理カウンセラー(公認心理師)  廣橋 義和

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