大陸沿いに進む台風の影響で、新潟県ではフェーン現象により猛烈な暑さと
なっています。熱中症リスクもうなぎ登りでしょうが、何とか無事に乗り切り
たいものですね。
台風シーズンは季節の変わり目とも重なり、体調が不安定になりやすい時期
です。そのメカニズムとして、気圧の変化により内耳のセンサーが反応し、
視床下部にある自律神経中枢を乱すということが考えられています。視床下部
には、ホルモン分泌の中枢もあり、ホルモンバランスの乱れも伴って、多彩な
症状が現れるのです。
自律神経系・ホルモン(内分泌)系・免疫系は、互いに影響を及ぼし合う
ことが知られており、アレルギーや感染症も増加します。どの程度の関連が
あるのか不明ですが、この時期になると軽い風邪症状や長引く咳の相談が
増えるのも事実です。長引くのに、これらのアンバランスが影響していると
すれば納得できますね。
具体的には、頭痛、めまい、肩こり、関節痛、吐き気、食欲低下、むくみ、
手足のしびれ、冷え、不眠、気持ちの落ち込み、倦怠感、疲れやすい、など
の症状があげられます。
これらの症状は2つ3つと重なることも多く、現代医学的な治療では薬も
増えることとなります。原因を辿れば内耳センサーの反応なので、ここに
アプローチする方法として、乗り物の酔い止め薬や微小循環改善薬などが
使用されています。
東洋医学的には、内耳のリンパ浮腫を「水滞」と捉え水分代謝を改善する
治療法が多いようです。どの漢方薬にするかは、体質や症状により違います
ので、お悩みの方は専門家に相談されると良いでしょう。
ただ、薬を飲めばよいというものでもないと思います。本当のゴールは
薬を飲まなくても体調が崩れない状態であるはず。私は、そこを目指し
たいと考えています。
例えば「水滞」が原因だった場合、日頃の生活の中に水滞を生じやすく
する何かがあるのかもしれません。食生活だったり、運動習慣だったり、
生活リズムだったりします。その何かをできる範囲で変化させられれば、
おそらく薬の使用を最少に抑えることもできるだろうと。
「その何か」は一人一人違うので、時間がかかります。でも、その努力
が、5年後、10年後に、相談者の幸せ(生活の満足度)につながると
思うので、私のモチベーションも維持できているようです。
ただ、私の価値観を相談者に押し付けないようにと、注意しながら
皆さんの悩み相談に乗っています。「正論は両刃の剣」ですので、逆に
相談者を追い詰めないように気を遣っているのです。
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薬剤師・心理カウンセラー(公認心理師) 廣橋 義和
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