糖尿病と目の病気

 新型コロナウィルス感染による肺炎や長引く後遺症の病態に、サイトカイン
ストームを含む炎症・免疫反応と血栓がキーワードとして上がってきました。
これらへの対策が重症化とも関連するように思っています。インフルエンザの
流行が始まる前に、情報を整理してお伝えできるよう頑張ります。

 糖尿病は、単に血糖値が高いだけの病気ではなく、身体のいろいろな組織に
炎症を生じ、老化を促進するのが本態と言えます。例えば、血管なら内皮細胞
が炎症により動脈硬化を起こし、全身の臓器が機能低下してきます。糖尿病に
なるとガンになりやすいのも免疫系の機能低下と関連しているようです。炎症
というキーワードで新型コロナウィルスとつながるので、重症化しやすいのも
理解できると思います。

 話は糖尿病に戻りますが、目の病気でいえば、糖尿病性網膜症のほかにも
白内障緑内障にもなりやすいとされます。特に緑内障や糖尿病性網膜症は、
失明原因の上位にあるので、定期的なチェックを忘れないようにしたいもの
です。

 緑内障では、毛細血管の微小循環が傷害されているとの報告もあり、眼圧
を下げることと同時に、微小循環を意識した対策を組み合わせたなら、進行
防止に役立つのではないかと考えています。

 糖尿病性網膜症では、やはり血糖コントロールが重要です。最近、持続的
に血糖値をモニタリングできるようになり、それによると血糖コントロール
が良いほど糖尿病性網膜症が少なくなっています。TIRという指標が用いら
れており、HbA1cとともに糖尿病治療に使用されることと思います。

 糖尿病の合併症は全身に及びますので、血糖コントロールだけでなく、
目や足なども定期的にチェックして、失明や壊疽による切断などの状況を
招かないようにしてください。
当薬局も保険制度でカバーできない部分を応援したいと思っています。

 

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