春の不調と体内時計

 マシュマロテストという有名な心理学実験があります。子供の前に1個の
マシュマロを置いて、大人が用事を足してくる間(20~30分)我慢して
食べなかったらマシュマロを1個追加するというものです。どれ位の割合の
子どもが我慢できたでしょうか?という実験でした。

 このマシュマロテストには後日談があり、我慢できた子供たちは学業成績も
優秀で就職先も官庁や大企業が多かったということです。厚労省で送別会に
参加した職員は、マシュマロテストでは我慢したグループだったのでしょうが、
我慢できない大人に成長したのかなと思った次第です。
コロナ騒動で、いろいろな人間模様が浮かび上がりますね。

 「季節の変わり目」「三寒四温」「暁を覚えず」「木の芽時」などなど、春に
関係する言葉は多数あります。年度替わりでもあり、新生活や新たな人間関係が
始まる時期です。身体的にも心理的・社会的にもストレスが増える時期とも言え
ます。

 一人一人異なるいろいろな要因が様々な割合で関係するのが、春の特徴なので
画一的に「○○」が良い、という結論は出ないと考えます。ただ、軽視されやすい
視点として、体内時計と実際の時計のズレ(社会的な時差ボケ)が意外に多い
印象がありますし、増えているのではないでしょうか。

 元気を出そうとカフェイン含有飲料(コーヒー・栄養ドリンクなど)を飲む
とか、自律神経失調症五月病適応障害などと診断されたりするかも知れ
ません。場合によっては却って体調を悪くすることもあります。

 なかなか改善の糸口が見つからない場合は、一度基本的なことを見直すと
良いかもしれません。睡眠は?食事は?排便は?等々、当たり前のことが
実は体調に大きく関係しているものです。

 体内時計は、ホルモンの変動や免疫系・自律神経系のリズムと密接に関係
しているために、多彩な症状が現れますし、検査をしても異常は見つかり
にくいものです。

 もしも体内時計リズムが乱れていたら、日光や食事を利用して体内時計を
調整する必要があります。補助的に漢方薬メラトニンを利用することも
一時的には有効な方法だと思いますが、あくまでも一時的・補助的にという
ことを忘れないようにしたいものです。

 心当たりがありましたら、ご相談ください。

 

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  薬剤師・公認心理師(心理カウンセラー)  廣橋 義和


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