快適寿命を縮める「慢性頭痛」

 例年よりも早く梅雨入りした西日本では、豪雨災害の可能性が高まって
います。全世界的なコロナ禍の中、これ以上の災害は避けたいものですが、
万が一の場合に備え、避難の準備を忘れないようにと願うばかりです。
明日は我が身、東日本でも注意して見守りたいものですね。

 さて、梅雨時は身体の不調が現れやすくなります。低気圧の通過や
梅雨前線の影響、高温多湿の環境など、様々な要因が複雑に関係している
のでしょう。慢性頭痛の人も梅雨の影響を受けやすいようです。

 慢性頭痛の辛さから解放された人たちは、「人生が明るくなった」
「天国と地獄くらい変わった」「〇十年前に知っていれば・・・」との
話をされます。このような話を聞いて私が使いだした用語が「快適寿命」
です。

 肉体の死を意味する「生物的寿命」に対し、介護の世話になる活動的な
生活の終わりを意味する「健康寿命」は広く知られています。「快適寿命」
は、頭痛・逆流性食道炎・めまい・起立性低血圧・冷え症・うつ病など、
病気や症状により、QOL(生活の質と訳されます)など日常生活の快適度
が低下した状態を表現しています。

 健康寿命は保たれていても、心身の不調により日常生活に大きな支障が
現れているので、笑顔ではなく苦悶の表情が多く、幸福感よりも苦痛に
悩んでいるなど、快適さが大きく削られてしまうことを「快適寿命」と
私は呼んでいます。

 慢性頭痛(片頭痛や筋緊張型頭痛など)は、この快適寿命を大きく
損なうことが知られています。頭痛はありふれた症状のため、薬局や
ドラッグストアで鎮痛薬を入手するケースも多く、使い方によっては
「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」を生じることも少なく
ありません(当薬局では、頭痛相談例の6割以上が該当する印象です)。

 それだけ、頭痛の痛みが辛いことの現れだと思うのですが、痛みを
軽減する鎮痛薬で頭痛が生じていることを指摘すると、皆さん一様に
ビックリされます。

 片頭痛や緊張型頭痛にしろ薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)
にしても、頭痛を軽減し快適寿命を延ばす方法として、私は漢方薬
使用します。それにより頭痛の辛さから解放された人たちの言葉は上記
に紹介した通りです。大げさな表現ではなく、本当にガラッと変化する
ようですね。

 最近は漢方薬だけでなく、緊張をほぐすリラクセーション法を一緒に
やって、自宅でも練習してもらうようアドバイスすることもしています。
ラクセーション法としては、漸進的筋弛緩法やマインドフルネスや
自律訓練法が中心ですが、動作法にも現在は関心を持っています。

 慢性頭痛が長引き、鎮痛薬が減らせなくて困っている方でも、頭痛
専門医や漢方薬の専門家に一度相談してみてはいかがでしょうか。

 

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  薬剤師・公認心理師(心理カウンセラー)  廣橋 義和

 

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