口唇ヘルペスに学ぶこと

 一時ストップしていた当市のワクチン接種、ようやく再開の案内が回り
出しました。ワクチン接種が済むまでは体調を崩さないように気をつけて
ウィルスに対する抵抗力や感染した場合の治癒力が発揮できるように
管理すればいいのです。

 と言っても、言葉で言うのは簡単ですが、この暑さの中でベストな体調を
維持するのは大変です。睡眠不足や食欲不振などは起こりやすい体調不良の
代表でしょう。このようなときは、恐らくウィルス感染に対する抵抗力や
治癒力がいつもよりも低下していると考えられます。

 実際に、睡眠不足では風邪をひくリスクが4倍になるという報告もあり
ます。(Prather AA, et al. Sleep. 2015 Jan 17. [Epub ahead
of print] )
睡眠の効果はワクチン接種に劣らないということがわかります。

 偉そうなことを述べていても、私ごとながら、口唇ヘルペスができて
しまいました。口唇ヘルペスウィルスは、普段体内に潜んでいますが、
宿主(今回の私)が弱ってくると新たな宿主を探そうと体表面に出て
きます。(口唇ヘルペスの発症)

 彼らにとって、私の弱りは、自分らの生存環境が消えるか否かの
瀬戸際ですから、より安定した生存環境を求めて冒険を挑むわけです。
つまり、口唇ヘルペス発症は、私にとって体調が低下してきたサインと
とらえる見方ができます。

 もしも運悪く、このタイミングでコロナウィルスに感染したら、私の
年齢では重症になるリスクが非常に高いと考えられます。当然のこととして
三密を避け、感染防御策を徹底して、リスクを下げるようにしています。

 そして、日頃の生活を振り返れば、寝苦しさから睡眠不足になっており、
久々に体重を量れば2~3kg低下しているので、栄養の摂取量も不足して
いるようです。口唇ヘルペスが発症しても不思議ではありません。

 口唇ヘルペスには治療薬がありますが、1週間程度で自然治癒する疾患
ですし、もし長引けば体調の回復が遅れていると判断できますので、あえて
今回は薬を使っていません。

 病気には、いろいろな意味があります。今回は、口唇ヘルペスウィルスに
今の体調についてイエローカードを出してもらった《注意・警告》という
意味があると思っています。

 

 

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