「イライラしやすい」人に栄養剤をすすめる理由

 人はストレスが溜まるとイライラしやすくなります。適度に発散することの
大切さを再認識します。また、人は疲れてくるとキレやすくなります。余裕を
残してしっかり休息できたらいいですね。

 時々、「イライラしやすいので治す漢方薬ありませんか」との相談を受け
ます。あるのですが、イライラを引き起こしている背景を探って根本から
改善しないと、いつまでも漢方薬を飲み続けることになります。

 圧力鍋に例えると、もし安全弁がなければ破裂するか、フタが吹き飛ぶか
という状況でしょうか。こんなとき普通のナベなら、火を消したり差し水を
します。漢方薬には、火を消すような働きの漢方薬もありますし、差し水を
足すような働きの漢方薬もあります。

 火を消すと言っても、生きている以上ある一定の熱エネルギーは必要です
ので火を細めるイメージになるでしょうか。とすれば、いずれにせよ差し水
は必要なわけです。

 ちょっとしたことで吹きこぼれやすい(些細なことでイライラする)なら
差し水をしつつも、ナベを大きくすることも考えていいでしょう。ナベを
大きくするのは、アンガーマネジメントやカウンセリングや心理療法などの
役割だと思います。

 差し水に話を戻します。差し水に相当するものを東洋医学では「陰分」と
表現します。身体の小さい人は陰分の余裕が少ししかありません。女性は
生理があるので、もともと陰分が不足気味です。加齢によっても、陰分は
減少します。キレやすい高齢者を説明する理由の一つになります。

 火力を弱めたりナベを大きくする必要性が少なければ、差し水をする
イメージで陰分を補充すればよいことになります。この陰分に相当する
栄養剤があるので、背景を探る目的も兼ねながら話をちゃんと聞くと、
安全弁からのガス抜きにもなり、差し水だけでよければ栄養剤を提案
して終了になります。

 「イライラしやすい私はどこか異常じゃないか?」と心配を抱えながら
相談に来ています。こんな例え話をしながら「漢方薬を使うような問題は
ありません。」と説明すると安心して帰っていかれます。安心すれば、
気持ちに余裕も生まれ、イライラしにくくなるという好循環につながる
のではと期待しながら相談を終了します。

「大丈夫です。なくなったら、また来てくださいね。」
(継続的にフォローする気持ちを込めて)

 

 

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 薬剤師・公認心理師(心理カウンセラー)  廣橋 義和

 

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