中学生に起きている異変

 個人的な印象ですけど、なんとなく今年は中学生の自殺や犯罪などの
事件が多いように感じます。皆さんの印象はいかがでしょうか。
その背景に、一昨年末からの世界的な新型コロナウィルス感染症がある
かもしれませんが、因果関係があるというデータを私は持ち合わせて
いません。

 

 ただ言えることとして、思春期真っただ中の中学生は、身体的にも
精神的にも大きく変化している非常に不安定な年頃だということです。
この不安定な状態を未曾有の新型コロナウィルス感染症による社会変化
が襲ってきたのです。

 

 「安定さを保て」という方が無理なように思います。かといって平常心
を装っている大人たちだって、初めての経験に右往左往しているのが現状
です。子供は身近な大人たちの微妙な変化をキャッチする技術に長けて
います。両親や学校の先生の変化を受け、不安定さに拍車がかかっている
と私は見立てています。

 

 そんな状況で、私たち大人はどのように行動したらいいのでしょう。
今ある情報に真摯に向き合い、100%の正解でなくても、よりベターな
選択をすること。当然、不安もあります。何しろ初めての経験ばかりです
から。

 

 そして、不安を不安として受け止め、その不安を親子・家庭・学校で
共有していく過程、それが大事なんじゃないかと思っています。大人だって
不安を感じているんだと気づいてもらうこと、その気づきによって中学生
の内面に少しずつ安定さが生まれてくるのではないかと考えます。

 

 この発想は、オープンダイアローグという心理療法に基づいています。
フィンランド生まれの比較的新しいこの心理療法は、急性期の統合失調症
対する心理療法としてエビデンスを有しています。

 

 治療者側は、チームで当たるのですが、チーム内での会話をオープンに
することで患者側に何らかの良い変化が芽生えてきます。良い変化という
よりも、成長という方が適切かもしれません。根底には、誰であっても
回復する力を備えているとする哲学があります。

 

 今の中学生だって、不安定な時期を乗り切るだけの成長力を持っている
でしょう。その力を上手に引き出すのが、身近な大人たちの仕事です。
特別なことはありません。家庭内で、学校で、大人だからと見栄を張る
ことなく、正直に自分を開示することです。

 

 会話・対話、どちらが適切かわかりませんが、結論を導くのではなく、
問題や不安を共有する、そんなコミュニケーションの在り方が重要です。
コミュニケーションには、いろいろなスキルがありますので、準備が
整い次第、当薬局でセミナーを開催します。

 

 12月には8回目のセミナーとして、対人ストレスを減らすスキルと
して、アサーションを取り上げます。円滑なコミュニケーションにより
対人ストレスを減らせたらと思ったのが企画の趣旨です。自身を開示する
方法として、オープンダイアローグにもつながるだろうと考えます。

 

 中学生に起きている異変に対して、直接的な対策ではありませんが、
長期的にみた場合、私自身は非常に重視しています。

 

 

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 薬剤師・公認心理師(心理カウンセラー)  廣橋 義和

 

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