虚弱を改善する漢方の観方

 「虚弱体質」とか「病弱」という言葉が示す、病気ではないけど
今一つ体調がすぐれなかったり、ちょっとしたことで健康を崩す
ような状態の人がいます。

 

 多くは検査しても異常はなく、医療の対象から外されてしまい
ます。そうすると栄養学の視点で考えればいいのかもしれませんが、
そもそも栄養自体を消化・吸収する能力が衰えている人たちには、
机上の空論と言えます。

 

 そんな時に、東洋医学の智恵により組み立てられた漢方薬
大きな力を発揮します。「虚」という概念を持つ東洋医学では
気虚」「血虚」「脾虚」「腎虚」などの用語があり、虚弱を
いくつかのタイプに分類しています。

 

 「気虚」は、元気がない、疲れやすい、などエネルギー不足を
示します。「血虚」は、顔色が青白い、皮膚や髪の色艶が悪い、
など貧血に近い栄養状態の低下を指します。

 

 「脾虚」は消化システムの低下状態を、「腎虚」は活力・精力
など生命力そのものの衰えを示します。脾や腎から脾臓や腎臓と
いった臓器をイメージしますが、全く関係はありません。~~系
というようなシステムやネットワークと考えていただければと
思います。

 

 本題に戻りましょう。一口に「虚弱」と言っても、何が虚弱に
なっているかによって、漢方薬は変わります。この辺りが、今の
栄養学とは異なる視点で、冒頭のように消化・吸収能力が衰えて
いるのは「脾虚」に相当するので、消化・吸収システムを強化
する漢方薬で改善を図ります。焦って栄養剤を摂っても身体が
受け付けないので、効率が悪いばかりでなく、反って消化器系に
負担をかけてしまうことがあります。

 

 このような視点を加えることで、無理のない自然な虚弱体質の
改善が得られるようになります。現代の科学的な栄養学の知見と
東洋医学的な視点を組み合わせることで、虚弱体質や疲れやすさ
の改善・闘病中の体力維持・大病後の体力回復などがスムーズに
なることでしょう。

 

 

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