痛みがあるから鎮痛薬(痛み止め)では、ほとんどの場合で
問題解決にはなりません。だからといって気合い・根性で痛みを
我慢すればいいのかと言えば、それも間違いのようです。
多からず、少なからず、適量を使うのがベスト。適正使用に努め
ましょう。
そこで、鎮痛薬の乱用にならないためにも、「痛み」の原因や
背景に迫りたいものです。東洋医学的に言えば、冷えや瘀血など
を見つけて、病態に相応しい漢方薬を選択することです。
ところで、女性は人生の半分くらいを女性ホルモンの変動と
ともに生活します。初潮に始まり、毎月の月経があり、妊娠や
出産も経験して、更年期を迎えます。ジェットコースターに
例えられるようなアップダウンを繰り返しています。
この変動により、いろいろな体調変化を生じ、場合によっては
治療が必要なほど重くなる人も少なくありません。月経困難症や
PMSは多くの人が知っていることと思います。
そして、腰痛や関節痛など整形外科の範囲に入るような痛みも
ホルモンの影響を受けているようです。慢性関節リウマチが女性
に多いのもホルモンの変動と関連付けて考えられています。
同様に、手・指の関節が痛む「手根管症候群」や「ばね指」
「へバーデン結節」「ブシャール結節」などもホルモンの変動と
考えられるようになってきました。以前あるいは一部の医療機関
では今も、「加齢です」「使いすぎによるものです」などと説明
されていますが、、、。
近年は、ホルモン補充により手・指の関節症が改善するとの
報告が出てくるようになり、ホルモンの変動が初期の関節症状を
形成するので、レントゲンでは異常のない関節の痛みやこわばり
の段階で対処することが重要とされるようになっています。
この段階で、加齢や使いすぎとされて、一時的な鎮痛薬使用で
痛みだけを抑え、微小な関節変化に気づかないと、5~10年後
には関節が変形したり手術しなければならないような状態になる
と考えられています。
ちなみに、慢性関節リウマチの場合は、ホルモンの変動に伴い
免疫系がバランスを崩したものと理解できます。
また、朮(ジュツと読み漢方薬を構成する生薬)を含む漢方薬
も効果的なことから、ホルモンの変動以外に「関節の微小な浮腫」
なども関連していると考えます。
いずれにしても、手・指の関節の痛みやこわばりを感じたら
レントゲン検査上で異常はなくても、女性ならホルモンの変動を
まず疑い、微小な浮腫や冷えの存在なども念頭に置きながら
漢方薬やサプリメントなどを検討されたらどうでしょう。
5~10年後、変形などが始まってから後悔しても残念ながら
指先を使うような細かな作業はやりにくくなるかもしれません。
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薬剤師・公認心理師(心理カウンセラー) 廣橋 義和
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