めまい・立ちくらみは熱中症のサイン

 一気に梅雨が駆け去り、平年より1か月も早く猛暑になりました。
残暑の期間も含めると、3ヶ月は暑さ対策が必要でしょうね。

 

 暑さ対策が不十分だと、熱中症で苦しむかもしれません。今、
熱中症はⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度で重症度を表現します。Ⅰ度なら
涼しいところで休みながら、水分と塩分の補給をすることで
回復できます。

 

 Ⅱ度、Ⅲ度では医療機関での処置が必要な状態になりますので、
まだ新型コロナウィルスの動向から目が離せない現状では、重症化
しないよう個々が注意することで医療機関の負担を減らすことが
できます。

 

 そのⅠ度熱中症の症状は、発汗、立ちくらみ、めまい、あくび、
こむら返り、筋肉痛などです。これらが自宅や屋内でも起きたら
要注意。特に、睡眠や入浴では意外にも多量の汗をかいていると
され、起床時や入浴時の小さな異変を放っておかないように気を
つけましょう。

 

 Ⅱ度、Ⅲ度の重症熱中症が、屋内で多く発生している理由は、
小さな異変に気付かないだけでなく、多量に発汗するような
状況でないから大丈夫と、自分に都合の良い解釈をしていると
私は考えています。私自身への戒めも含めて、慎重でありたいと
思います。

 

 そして、水分補給においては、糖分量にも注意が必要です。
糖分が多い清涼飲料水では、血糖値の急上昇による糖尿病の発症
や悪化が、また急性腎障害などの可能性が指摘されています。
市販の多くのイオン飲料も、飲みやすくするために必要以上に
糖分が含まれていることをお忘れなく。

 

 熱中症の予防に水分補給するなら、塩分を少し加えた麦茶や
薄い食塩水に果汁と若干の糖分を加えた手作り飲料を、少量ずつ
頻回に摂取するのがベストと考えます。

 

 このように注意していても、めまいや立ちくらみが改善しない
場合は、漢方的には「水毒」という水分バランスの乱れかも
しれません。もちろん漢方薬で改善するので、その時は早めに
ご相談ください。

 

 

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