今や二人に一人は罹るがん。治療法も進歩し、生存率も向上
してますが、重要なのは早期発見。ただ、早期発見しやすいがん
もあれば、なかなか早期に発見しにくいがんもあり、早期発見が
難しいがんの一つに膵臓がんがあります。
すい臓がんの早期に発見しにくさは、手術できる割合で推測
できます。東北大学からの報告によれば、黄疸や腹痛などの
症状有で、すい臓がんが発見された人では約3割が手術可能で、
糖尿病や健診など無症状で発見された人の約6割と比べ、生存
日数も約半分だったといいます。
(Takikawa,et al. Tohoku J. Exp.Med.2020;252:353-64.)
そこで、すい臓がんのサインを見逃さないことが重要で、その
サインを見つけたら膵臓がんの検査をすれば、早期の段階で発見
しやすく、手術で助かる確率も高くなるのです。
ちなみに、膵臓がんの危険因子には、タバコや高度の肥満、
家族歴、などがあります。ここに、血糖値の悪化(糖尿病の有無
を問わない)および体重減少が揃えば、膵臓がんが相当疑わしく
なるわけです。
米国のデータでは、50歳以上の膵臓がん発症割合は3年間で
0.1%とされ、さらに糖尿病になった人では0.9%に高まり
ます。
米国のメイヨークリニックは、血糖値の悪化具合、体重減少の
程度、年齢で、スコア化しており、このスコアで3点以上だと
3年間での膵臓がん発症割合は3.6%としています。30人に
一人が3年以内に膵臓がんになるということです。
例えば、1年前は糖尿病でなかった人が糖尿病と診断され、
1年前の体重と比べ2kg以上減少していたら、50歳以上の
方なら、3年以内に膵臓がんを発症する確率が3.6%となり
ます。
糖尿病患者は増加しているので、体重減少がみられたら、是非
膵臓がんを疑って積極的に検査を受けていただきたいと思います。
長岡の相談薬局・ひろはし薬局 TEL (0258)37-7551
薬剤師・公認心理師(心理カウンセラー) 廣橋 義和
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