先週参加してきた日本心療内科学会は「ポストコロナと心療内科」
というテーマで開催されました。新型コロナ感染症が感染法上の
5類に分類され、徐々に今までのような生活が戻ってきています。
良かったこととしては学会や研修会のオンライン開催が行われ
やすくなり、時間的・距離的な制限を受けにくくなったことは、
地方に住んでいる人には大きなメリットでしょう。
一方で、コロナ感染症の後遺症やワクチン接種との関連が否定
できない症状で悩んでいる人も少なくなく、原因の究明とともに
解消法や治療法の進展が望まれるところです。
そのような現状なので、コロナ後遺症(long COVID)について
活発な議論で盛り上がりました。ただ、私が聞いていた範囲では
コロナ後遺症の治療法で新たな気づきはなく、総合的な視点で
対応することが改めて重要だと感じました。
どんな症状であっても、医学的な説明が困難な症状であっても、
訴えることに丁寧に向き合い、自身ができるベストの選択肢を
提案・提供することです。心療内科医は、ごく普通に実施している
ことであっても、検査上の異常がなければ「異常なし」とか
「気のせい」や「自律神経失調症」などで軽くあしらわれている
人も多くいるようです。
すると、ドクターショッピングや怪しい民間療法(詐欺まがい)
に陥ることになります。コロナ後遺症は、多彩な症状がありますし、
重症度もさまざまです。でも、大切なことは、治療だけでなく、
普段の生活においても無理をしないということのようです。
このアドバイスを自信をもって提供できるようになりたいもの
だと思いながら、いろいろな討論を聞いていました。
そして、なるほど!と思ったことは、ワクチン接種によるかも
しれない症状(仮にワクチン関連症状とします)の発症機序に
抗体の一種IgG4が関連しているのでは?という発表です。
非常に複雑な免疫の話なので、私の知識では歯が立ちませんので
省略しますが、ワクチン関連症状の少なくとも一部は説明がつく
でしょう。私はこの発表を聞いて、なんとなくですが、漢方薬と
ともにするべきアドバイスが浮かびそうです。
コロナ後遺症やワクチン関連症状でお悩みの方が、このブログを
読んでくださったなら、是非とも希望を捨てないようにして欲しい
です。確実な治療法がなくても、ほとんどの場合で症状は軽く
なっています。日頃の生活でも守ることを守れば、回復までの
期間が短くなることでしょう。
焦らず、腐らず、少しだけ長い目で取り組みましょう。
長岡の相談薬局・ひろはし薬局 TEL (0258)37-7551
薬剤師・公認心理師・スクールカウンセラー 廣橋 義和
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薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。
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