アレルギーの人には申し訳ないけれど、タマゴは優秀な
たんぱく質の補給源だと思います。ただ、1個で約300mg
のコレステロールを含有しているので、以前はコレステロールが
高い人には摂取制限がありました。
その後、どこで聞いたか定かではありませんが、タマゴは
1日に2個くらいなら影響ないという話もありました。
だから、最近は私自身もタマゴの摂取をアドバイスすることは
ほとんどありませんでした。
そんななか今年7月、アメリカの栄養療法の本に、タマゴと
コレステロールの関係について報告がありました。
南オーストラリア大学のバックレーらが、タマゴと飽和脂肪酸の
コレステロールに対する影響を調べたものです。
(Impact of dietary cholesterol from eggs and
saturated fat on LDL cholesterol levels:
a randomized cross-over study)
その結果は、タマゴ2個までの摂取はコレステロール値に
影響しないというものでした。以前の常識ではなく新しい内容が
証明された形です。
一方、飽和脂肪酸(バター、牛脂、豚脂など動物脂肪に多い)
の摂取量は、増えれば増えるほどコレステロール値を上昇させる
こともわかりました。
ですから私たちは、タマゴを気にするよりも肉類に含まれる
飽和脂肪酸の摂取量に気をつけるべきだということです。
余談ですが、トランス脂肪酸(マーガリンやショートニングに
含まれる)はコレステロール値を上げるだけでなく、リーキー
ガット症候群の原因の一つとして注目されています。
(これは危険な脂肪酸ですので、別の機会で紹介します)
コレステロール値が気になりだしたら、タマゴよりも日ごろ
摂取する油の質に注意したいものです。
でも、脂肪分は美味しいので、食事が楽しくなりますよね。
メリットとデメリットを理解した上で、上手に摂取しましょう。
長岡の相談薬局・ひろはし薬局 TEL (0258)37-7551
薬剤師・公認心理師・スクールカウンセラー 廣橋 義和
ひろはし薬局のサイトでより詳しい情報を提供します。 https://hirohashi-pharmacy.jp/blog/
⇒8hirohashi\gmail.com (\は@に変えてください)
薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。
お知りになりたい場合は、直接ご連絡ください。
訪問による出張相談・在宅相談にも積極的に応じています。
ひきこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、
病中・病後など体力低下による外出困難な場合、など遠慮なく
お申し付けください