帯状疱疹になった人全員に出るわけではないものの、一部は
帯状疱疹後神経痛に悩まされます。痛みの研究はこの20年
くらいでかなり進歩しており、帯状疱疹後神経痛は神経障害性
疼痛に分類され、通常の鎮痛薬では効果がありません。
でも、神経障害性疼痛に効果的な薬剤も数種類開発されて、
今まで帯状疱疹後神経痛に悩んでいた人を多く救ってきました。
ただ、それでも、帯状疱疹後の痛みに苦しむ人は少なくなく、
相談を受ける私としては、痛みを残さないためにも早期発見、
そして、抗ウィルス薬による早期治療を勧めています。
早期発見と言っても、皮膚に発疹が出ればアレ?となるの
ですが、多くの場合初めは皮膚に外見上の異常はありません。
そこで放置したり様子を見ているうちに帯状疱疹が現れてくる
ケースが多い印象です。この時点で既に数日経過ですからね。
症状が重い人ほど後遺症としての帯状疱疹後神経痛も現れ
やすいというのは、誰しも想像に難くないと思います。
帯状疱疹は高齢者の病気というイメージが強いかもしれませんが
30代でも罹ってますので、油断せず異変をキャッチして下さい。
その上で、がん患者2.0倍、高血圧1.8倍、COPD1.7倍、
糖尿病1.3倍、60歳以上1.2倍という結果が中国の研究者から
出ました。
(Wang J, et al. Front Immunol. 2025;16:1667364.)
がん患者というのはなんとなく理解できると思いますが、
高血圧があると帯状疱疹後神経痛が出やすいというのは
意外です。そうは言うものの、メタ解析という手法による
質の高い研究結果ですから、高血圧やCOPDや糖尿病を
患っている人は、特に帯状疱疹に気をつけましょう。
帯状疱疹が出るときは、疲労状態が引き金になるようです。
ヒトは疲労状態になると、いわゆる疲労物質が増えてきますが、
その増加をウィルスが感知して、体表面(皮膚)に移動すると
帯状疱疹となります。
ですので、リスクの高い人は疲労対策が重要となります。
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薬剤師・公認心理師・スクールカウンセラー 廣橋 義和
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薬機法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。
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