ぜんそく再考

土曜・日曜は大阪で心療内科学会に参加してきました。金曜の夜行で旅立ち、土日はフルに参加してきましたので、昨日家に着いたのは午後11時過ぎ。少々疲れが残っています。


木曜に長岡で講演頂いた東北大学の本郷道夫教授にも会い、疑問に思っていたことも質問できラッキーでしたね。それにも増して今回の学会は目から鱗の連続でした。仕入れた情報を整理して日頃の相談に応用したいと思います。


今回の大会長は、喘息の世界では非常に有名な近畿大名誉教授の中島重徳先生。そのためかどうか喘息に関する発表やシンポジウムが多くあり、心身症としての喘息治療を学んできました。アレルギー学会や呼吸器学会では、こんな診かたをしないのでしょうね。


喘息が慢性の気道炎症という考え方から吸入ステロイド療法が普及し、喘息死は確実に減少しました。その一方で心身症としての喘息治療が後回しにされてきたのかもしれません。喘息はアレルギー要因・環境要因・心理社会的要因などが重なって発症します。


心療内科医は心理社会的要因に働きかけその影響を少なくして治療成果を上げることができるのです。実際に心療内科医のいる施設では重症の割合が少ないというデータがあり、使用薬剤数も少ないのです。


年々アレルギー患者の割合は増加していると言われます。アレルギーに対して私は漢方薬を中心に相談してきましたし、今後もその方向で行くつもりです。しかし今回の学会に参加して、今まで以上に心理療法的な技法を積極的に取り入れなくてはと考えています。


この秋にも喘息発作により入院された方がたくさんいますね。上手に対応すれば入院するほどの発作にならずに済む方もいると思います。吸入ステロイドを中心にしつつも、漢方薬心理療法を加えたら、きっといい医療になるのでしょうね。


他にもいろいろ学んできたのですが、一番インパクトのあった部分を報告させてもらいました。


心の病・漢方薬生活習慣病不妊症・皮膚病
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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