以前、若い女性(たぶん20代と思う)が漢方相談のため来局されました。「生理が来ない」というのが悩みでした。 詳しく聞けば、婦人科にかかりホルモン治療を受けていたそうですが、何かのトラブルがあって1年ほど通ってないといいます。つまり、1年ほど…
片頭痛で悩む人は、国内で800万人~900万人とされます。軽い人なら少し休む程度で済むのでしょうが、重い人だと片頭痛の治療薬を使用しても改善しない場合もあるようです。 薬が効きにくい人の中には、私用するタイミングが悪いケースがあるかもしれま…
花粉症も敏感な方は、始まってきました。そこで、花粉症を私なりに掘り下げてみたいと思います。 テーマ : 「花粉症」~予防法から治療薬まで~ 内容 : 花粉症の成り立ち 花粉症の治療法(抗ヒスタミン薬・漢方薬) 花粉症の初期療法の効果 花粉症の予防法…
1~2年後のリスクと言われても普通はピンと来ません。それが20年後、30年後となれば空想すら難しいかと思います。でも、骨粗鬆症の現実なのです。 骨粗鬆症と診断されるのは、ほとんどが閉経以降でしょう。すると、いわゆる骨密度を意識するのは早くて…
道路わきの壁のような積雪も、かなり溶けてます。このまま「春になってくれたらいいな」と心の中で考えている毎日です。 一方、雪が溶けると憂うつになる方たちがいます。スギ花粉症が始まるからで、約2ヶ月くらいの期間アレルギー症状で辛い日々を送ること…
加齢とともに身体のあちこちが痛むのは、不可抗力として受け入れるしかないのかもしれません。しかし、できるだけ苦痛は軽く、というのが誰しも思うところでしょう。 加齢性の膝の痛みは、その多くが変形性膝関節症だと思います。 《痛みの原因⇒軟骨の減少⇒…
久々の忘年会や年末年始で、アルコールを摂取した方も多いことと推察します。長引くコロナ禍で自粛疲れの反動も加わり、また家族や友人との再会などで、楽しく過ごされたのではないでしょうか? アルコールと言えば、真っ先に肝臓を思い浮かべると思いますが…
私が知っている範囲のことでしかありませんが、心療内科や心身医学の分野で、ヨガの効果についての研究発表が目立ってきました。おそらく10年以上経つのではないでしょうか。 また、ヨガの要素を含んでいるマインドフルネスに関する研究発表も同様に増えて…
2022年も残りわずかとなりました。スムーズに改善していった方、その一方で四苦八苦しながらもなかなか改善の糸口が見つからない方、少しずつ快方に向かっているものの途中で止めてしまう方、どなたも印象深く記憶に刻まれています。 ただ、どのケースに…
いろいろな要因が重なってのことですが、薬業界では一部薬剤の供給が滞っています。当初はジェネリック医薬品を中心としたものでしたが、徐々に品目が拡大し、とうとう一般用医薬品や漢方薬エキス剤にまで影響が及んでいます。 薬局や薬剤師は、薬を介した業…
今年最後のセミナーです。先日お知らせしたように、リクエストの多いテーマを決定しました。 テーマ : アンコール「自律神経失調症」 内容 : 自律神経とは 自律神経失調症のタイプ 自律神経系・免疫系・ホルモン系の関係 自律神経失調症の治療法 など 日時…
「風邪は万病のもと」と言われる一方「風邪くらいで仕事を休むな!」とも言われます。いったい、どうすれば???と悩みますよね。 実際、私だって「風邪っぽい」くらいでは仕事は休みません。これが、新型コロナ感染症やインフルエンザの可能性が高いとなれ…
今週には、13回目のセミナーを開催します。過去には、参加者の多かったテーマもありましたし、日程が合わず参加できないとの声もいただきました。 そこで、14回目はアンコールを受け付けて、テーマを決定したいと考えました。もう一度、復習の意味で参加…
日常生活や仕事において、パソコンやスマホの画面を見ない日はありません。人によっては、食事と睡眠時間以外は、画面を見ているのかもしれませんが。 私たちは普段は1分間に10数回の瞬きをしているとされます。定期的に目の表面をクリーニングし、潤すこ…
薬が効かない場合、使用量を増やしたり、より作用の強い薬を選択したくなります。ただ、その方法が有効なのは、病態と薬の作用が一致していることが大事です。 ある医師は、コーラックを100錠飲んでも効かない便秘を経験したことがあるそうです。そのよう…
前回行ったセミナーは「気まずいコミュニケーションのクセ」と題し、交流分析の対人ゲーム(心理ゲームまたは単にゲームともいいます)を扱いました。 その際、感情に触れたのですが、一般的にマイナス感情とかネガティブ感情と言うことがあります。本当は、…
テーマ : 脳の病気(認知症/脳卒中)を予防するには 内容 : 認知症/脳卒中は5~20年前から始まっている 認知症の発症を防ぐには? 脳卒中(脳出血/脳梗塞)を防ぐには? 専門医に直接聞いた予防策とは? ・・・など 日時 : ①11月17日(木)13:…
いろいろな症状で悩んでいるAさん。Aさんは休むことに抵抗感を感じているのでしょう。(これは無意識のうちに)「身体中の筋肉が硬く凝っている」「胃も石のように硬くて動きが悪い」「だから水分が多くなる」「浮腫むのでジムに通って汗を出している」・…
これからしばらくの期間、寒さが厳しくなるまでは、紅葉や秋の味覚など、気分をリフレッシュできる楽しみがたくさんあります。空気も澄み、ドライブなど車で移動する機会も増えることでしょう。 その一方で、車の利用が増えるに伴い残念ながら一定割合での事…
災害に備える、病気を予防する、どちらも重要なことと知ってはいても、実際の行動に移す人は多くありません。行動経済学で言えば、現状維持バイアスや将来のリスクを低く見積もる心理が働いているようです。 それでも、知識がなければ行動することもありませ…
「口は禍の元」というけれど、病気の元でもあり、健康の元でもあるという話。このテーマになった発端は、不妊相談にきているAさんが医師からラクトバチルス属の乳酸菌がいいとの話を教えてくれたことからです。 ということでラクトバチルスで検索したら、確…
緑内障は40歳以上の日本人では、20人に一人が罹患するとされ、失明にもつながる注意が必要な病気の一つです。20人に一人ですから、中学や高校の同級生が集まったら、2人は緑内障と言えます。 緑内障の原因は、高い眼圧ということで、治療は専ら眼圧を…
心理学・心理療法の分野は、個人の内面に焦点を当てるもの(精神分析や認知療法など)、行動やコミュニケーションにポイントを置くもの(行動療法や対人関係療法など)、身体の反応に意識を向けるもの(自律訓練法やマインドフルネスや筋弛緩法など)、のよ…
「患者よ、がんと闘うな」というタイトルの本で、一部のがん患者から支持を受けていた近藤誠医師が亡くなりました。通勤中に心筋梗塞の発作が起きたようです。ご冥福をお祈りいたします。 近年の近藤誠医師は、残念ながらアンチ医学的なタイトルの本ばかりを…
「加齢」って奴は恐ろしい。だって、頭ではまだ若いつもりでいるのに、身体はいつの間にか「加齢」って奴に侵されて、私の言うことを聞かなくなっているんですよ。そうではありませんか。 そこで、体力の中でもバランス力に注目した簡易な検査法が紹介されま…
今や二人に一人は罹るがん。治療法も進歩し、生存率も向上してますが、重要なのは早期発見。ただ、早期発見しやすいがんもあれば、なかなか早期に発見しにくいがんもあり、早期発見が難しいがんの一つに膵臓がんがあります。 すい臓がんの早期に発見しにくさ…
今回の第7波の急増は、多くの人の予想を上回っているのではないでしょうか。私も同様で、ただただビックリしています。でも、冷静に分析することも重要と考えますので、大雑把ながら現在の感染状況を推測してみようと思います。 まず、新潟県内では、概ね1…
戻り梅雨らしい天候も今週で終わるようです。するとまた、猛暑・酷暑の日々を送ることになるのでしょう。熱中症はじめ体調管理に気をつけたいところです。 熱中症も気になりますが、新型コロナウィルス感染症の患者増加に歯止めがかかりません。「行動制限は…
つい最近まで朝日新聞で連載されていた摂食障害の記事は、知識として知ってはいても「摂食障害は死ぬ病気」だと改めて認識させられました。 摂食障害の本質は「食べられない病気・痩せる病気」ではありません。その背景には、自己肯定感の低さや他人からの評…
ある程度の年配の方なら誰しも経験があると思うのですが、「関節が固まっている」という状況って、ありますよね。例えば、朝起きたら体の痛みやこわばりのためにゆっくりと動き、徐々に身体が動かしやすくなるということです。 慢性腰痛や五十肩と思っている…