最重視は最高血圧か

私の住む長岡市ではイノシシが住宅街に現れました。一方南魚沼市ではクマに襲われた人が病院に搬送されています。イノシシの胆汁は猪胆汁として危篤状態を救う薬に配合されますし、クマの胆嚢は熊胆(クマノイ)として一般的には胃や肝臓の薬として珍重されていますが、漢方では心臓や肝臓の病気に使われる高価な生薬です。


さて先週金曜日は閉局後に学術講演会。「レニンアンジオテンシン系抑制薬を用いた降圧治療による腎障害の抑制」と題し独協医大循環器内科石光俊彦教授の話を聞いてきました。


腎機能の低下と高血圧は悪循環の関係があり、血圧管理がとても重要とされています。腎障害がある場合は収縮期血圧最高血圧)を130以下にするよう治療目標が設定されているのです。


現実には130以下に管理されている人はまだ少ないようですが、収縮期血圧が130の場合では腎機能は生理的老化スピードとほぼ同じに対し、140の場合では3〜6倍早く腎機能低下が進むとされています。


終了後の懇親会で石光先生に疑問をぶつけてみました。臓器障害における平均血圧の重要性はどうかと考えていたものですから。石光先生の答えは収縮期血圧最高血圧)をより重視すべきとの内容でした。


私は平均血圧を重視すべきと考える立場でしたので以外だったのですが、誤りは修正しなくてはいけません。他の先生の意見も参考にするつもりですが、平均血圧よりはわかりやすい最高血圧でアドバイスする方向で行きたいと思います。


ともかくも、最高血圧130以下が健康を維持する基準として考える方がいいと思います。で、この130は医療機関で測定した時の血圧値のことですから家庭では120〜125以下を目標にしましょう。ちょっと厳しい数字かな・・・。

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