塩分の摂り過ぎで肥満に?

以前担当していた小学校の栄養士から「一時的に下がっていた塩分摂取量が増加に転じた背景にドレッシングの使用量増が関係している」と聞いたことがあります。


この栄養士さんは子どもたちの健康も真剣に考えており、勉強熱心で定期的に仲間の栄養士さんたちと自主的な勉強会を行っている方です。私も一度呼ばれて話をしたことがあります。


イギリスからの報告で、塩分摂取量の多い子どもは水分摂取量も増え、結果的に清涼飲料水を飲む量が多いために肥満になりやすい旨の論文が最近出ました。私が子どもの頃と違って、のどの渇きに水でなく何らかの飲料を飲んでいるのが最近の傾向でしょうか。


そうすれば糖分も多く摂るようになり、小児肥満から小児の生活習慣病が発生しても不思議でありません。報告によると1gの塩分で1000mlの水分を必要とするそうです。清涼飲料水でまかなえば、100g程度の砂糖を摂ることになりますが、恐ろしい量です。


ここに運動不足などが加われば確実にカロリーオーバーの状態となり、脂肪として身体に蓄えられることになります。塩分(ナトリウム)は身体に必要だからこそ、美味しいと感じるように出来ているのですが、過剰に摂取できる状況では逆に有害物質に変わるのです。


我家の子供も総じて塩分を摂り過ぎているように感じます。ドレッシングだけでなく、しょう油や味噌の使いすぎ・漬物・スナック菓子・・・・今のうちに正しい習慣を身に付けておかないと大変なことになるでしょう。


子どもの頃に覚えた味覚は、生涯にわたって続きます。調味料を上手に使い、塩分の摂取を出来る限り減らしたいものです。自分だけでなく家族の健康を考えて減塩に取り組んでみましょう。


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