60歳前後の男性から受けた相談。右足先がしびれ痛くて仕事を休んでいるとのこと。もともと腰が悪く整形外科で相談したらヘルニアだろうと治療を受けているけれど良くならないので、もっとよくなる薬はありませんかと。
漢方相談をしていると時々劇的な効果を期待して来局される方がいます。劇的な効き方をすることもあるのですが、いろいろ好条件が重なった時であって、毎回毎回あるわけではないのですが・・・。
詳しく状態を聞いてみると、しびれて痛むのは足先でヘルニアによって傷害されている神経部位と異なるのです。どうもヘルニアとは関係なさそうだと伝え、更に確認してみると足先は冷えるといいます。それもしびれて痛む右足ですから、血流低下による症状ではないかと考えました。
”生薬製剤2号方”という血流を改善する漢方製剤をすすめて、20日ほど飲んでいただきましたら少しずつ改善してきているようです。自然治癒の可能性もありますが、しばらく継続してもらうことにしました。
血流低下が原因だとしたら、閉塞性動脈硬化症(ASO)の疑いが濃厚です。どこまで改善できるか年齢などを考えると不明ですが経過をみながら受診(循環器内科・血管外科など)なども勧めようと思っています。
この方は血圧など健康に対する意識が低く、健康管理の重要性をきちんと理解してもらう必要があると感じています。痛みやしびれが健康を考えるキッカケになればいいし、上手にことの重要性を話さなくてはいけません。しかし巷に良くある脅すような表現は不適当と考えています。
私も含めて男性は自分の病気を認めたくない気持ちが強く、特に生活習慣病に関しては脅しは逆効果になりやすいと思います。反対に女性は軽い脅しの方が効果があるように思うのですが、偏見でしたらゴメンナサイ。
講演会ではないので一般論ではなく、その人にどのようにアドバイスしたら理解してもらえるかを一人一人考えながら話すのが大切ですね。まぁ、一番難しいことですが・・・。
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