皇后さまの胃食道逆流症

ニュースで皇后さまの病気が胃食道逆流症であるとの報道がありました。文字を見るとなんとなくどんな病気か想像できるのではないでしょうか。近年増加傾向にある機能性胃腸疾患ですが、あなたは大丈夫ですか?


飲食物は、口→食道→胃→十二指腸→小腸→大腸→肛門と、順に送られてゆき最終的には排泄されます。基本的に逆流しない仕組みになっているのですが、何らかの原因により逆流することがあり、場合によっては症状として自覚することもあります。(全く自覚しない人もいます)


胃食道逆流症はゲップや胸やけとして自覚することが多いと思いますが、胸痛を伴えば心臓疾患と、咳があれば呼吸器疾患と間違えやすいのです。皇后さまも2〜3年前から胸痛を自覚していたようですね。


胃と食道の間にある噴門と呼ばれる組織が緩むと逆流が起きやすくなります。脂肪の多い食事・アルコール・腹部を締め付ける衣服・高齢・前かがみの姿勢・・・などで悪化しやすいので気をつけましょう。


治療は胃酸を抑えるPPIやH2ブロッカーが中心になりますが、漢方薬の効果も学会等で報告が増えているようです。私はハンゲシャシンントウ・ニンジントウ・ブクリョウインなどをよく使用します。


胃腸の調子が悪いということは意外にも日常生活の快適度が低下するらしく、この治療を受けられた方は「世の中が明るくなった」と感謝される方が多いと消化器科の医師に聞きました。皇后さまの病気も早く良くなるといいですね。


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