中川大臣の眠気

春のような陽気が続いたとしても、やはりまだ2月。当たり前のように雪が降りました。昨日行った栃尾の中野俣小は名水百選に選ばれた杜々の森の近くです。薬物乱用防止教室の帰りに水でも汲んで帰ろうと思ったのですが、大雪で断念せざるを得ませんでした。


さて、全世界に発信された中川大臣の朦朧会見。アルコールが原因か、診断書の風邪薬が原因かはさておき、脳卒中でなくてよかったなと密かに感じています。だって、あの歳で長時間フライトすればエコノミークラス症候群の元となる深部静脈血栓ができていても不思議ではありませんし、数日〜数ヶ月経ってから発症することも少なくないからです。


結論は風邪薬中の抗ヒスタミン剤による副作用の眠気が強く出たとのことですね。アルコールも加わり副作用が強化された面もあります。また高齢(と言っては失礼ですが)になるほど薬の代謝が低下し蓄積しやすくなっていることも考慮すべきでしょう。


ヒスタミン薬は、風邪薬だけでなく花粉症の薬として、アレルギー症状を緩和する薬として、皮膚の痒み止めとして、など使われる機会の多い薬です。しかも眠気は代表的な副作用として頻度も高く注意する必要があります。


仮に眠気を感じなくても、脳の判断力・注意力・集中力などは低下しているとされます(インペアードパフォーマンスの低下)。


花粉症シーズンはこれから本格化しますが、多くの方が抗ヒスタミン薬のお世話になることでしょう。その時、眠気がなくても、高度な判断・機械の操作・細心の注意などを要する作業を行う時は充分注意してください。


ま、新潟県ではしばらく花粉症の心配はなさそうですね。冬に逆戻りしたので暖かくして風邪などひかないようにしましょう。
今週は土曜・日曜と東洋心身医学研究会および日本皮膚科学会東京支部学術大会に参加してきます。新しい情報を仕入れてきたいと思います。

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