ガンの免疫細胞療法

梅雨が明けたというのに今日は大雨洪水警報が県内で出ています。幸い私の住む長岡市では今のところ大丈夫なようですが、5年前の水害を経験している方は気が休まらないことでしょうね。なんとか無事に済めばいいのですが・・・。


6月の日本東洋医学会学術総会でのセミナーで《ガンの免疫細胞療法の現状》を聞いてきました。ガンの治療は基本的に手術・放射線抗癌剤(化学療法)の3大療法です。早期発見すれば治癒率が高いとは言え、ガンはまだ恐ろしい病気であることに変わりありません。


3大療法だけではある程度進行したガンには効果が低く、7〜8割の方は何らかの代替療法を行っているとの報告もあります。私の行っている漢方相談も代替療法の中に入ります。


そして先端技術を使った免疫細胞療法もある程度の実績が上がってきました。免疫細胞療法とは、ガン細胞を攻撃する免疫細胞を取り出し体外で増殖活性化して体内に戻す治療法です。


ガン細胞は成長に伴い免疫細胞の攻撃を弱めたりする能力を身につけてきます。また程度の差はあっても基本の3大療法は免疫力を下げますから、がん治療においてはギリギリの攻防を繰り返しているのです。


免疫細胞療法は最新の研究結果で、有効率は24%程度と報告されています。この数字を高いと見るか低く見るかは人によって異なりますが、早期がん(治癒率が高い)では免疫細胞療法を行う方は極少数だと考えると、低い数字とは思いません。


現在免疫細胞療法は保険が効かない先端技術のため、100万円単位の金額が治療には必要です。このため一部の医療機関では免疫療法と称し高額な治療費を取っている施設もあるようです。治療を受ける前にその施設をきちんと調べてからのほうがよいでしょう。


免疫細胞療法と同じ理屈で漢方薬も使われています。漢方薬で体調を調えることが免疫力の向上につながり、結果的にガンの治療に効果が上がると考えられます。東洋医学会の会員を中心に研究報告が上っていますから、データを基により効果的な漢方薬の使い方をすることが重要です。


アガリクスでガンは治る(確かこんな題名だったかと)」を書いたも著者もガンで亡くなっています。つまりガンは○○で消えるというような単純な治療法では解決しません。ワラにもすがりたい気持ちはわかりますが、冷静に判断したいものです。情報も玉石混交ですし、治療者もピンキリです。文字通り命を懸ける訳ですし決して安くない金額ですから慎重に対応してもらいたいですね。


私は免疫を上げるのに漢方薬(ガンの種類・体調などで変わります)に加えて機能性食品を使い、ガン細胞を弱らせるために抗ガン生薬を組み合わせます。これに心理的な影響を加えるための、イメージ療法・生きがい療法などをアドバイスしています。1ヶ月あたり2万円〜10万円程度で3ヶ月を目安に1クールとしてます。効果をここで一度評価して、その後どうするか相談するようにしています。


どんな治療でも、今はきちんと納得して治療を受けるのが当たり前になってきています。どうして○○を選ぶのか(勧めるのか)納得できるまで説明をしてくれる施設を選んでください。またその場で即決するのではなく、一度自宅に帰ってからもう一度考えると冷静な判断ができると思います。

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