予想されていたこととは言え、国内で新型インフルエンザによる脳症のケース、および死亡のケースがありました。季節型インフルエンザと違い、現在もなお流行を続けている新型インフルエンザが原因のためマスコミもセンセーショナルな取り上げ方をしていますね。
メキシコ発の新型インフルエンザに関して、解ってきたことと今なお解らないことを整理してみようと思います。新型に限らずインフルエンザは一定の割合で脳症を発します。国内で脳症患者が出たことは残念ですが、新型インフルエンザに限ったことではありません。また新型インフルエンザが季節型インフルエンザよりも脳症を起こしやすいとのデータは出ていませんから報道に慌てず冷静な対応をするべきです。
亡くなった方は人工透析を行っていた方でした。このケースでも季節型インフルエンザ同様、免疫力の低下からウィルスの増殖が早かったものと考えられています。糖尿病などの持病を持っている方、心疾患や肺疾患がある方、免疫抑制剤や抗癌剤を使用している方、妊婦など、は新型・季節型を問わず重症化の危険性が高いので早めの対処が必要を言われていますね。
今のところ季節型に比べて、重症化しやすいとか脳症を起こしやすいとの事実は確認されていません。私の住む長岡市でもいくつかの学校で新型インフルエンザ感染者が確認されていますが、未確認感染者の数はもっと多くいるのですからほとんどは軽症で済んでいる事も知っておくべきでしょう。
この新型インフルエンザは季節型インフルエンザよりも肺で増殖しやすいようです。つまりウィルス性肺炎を起こしやすいので、肺に持病のある人は秋からの感染拡大には注意が必要でしょう。
肺に持病がある人とは具体的に、肺癌・COPD(肺気腫など)・喘息などの患者さんですね。これらの方は感染防止策に加えて感染したと思われたら早めにタミフルなどを使用することが推奨されています。新型インフルエンザを確定している間に体内での増殖が拡大してタミフルなどの抗ウィルス薬の効果が低下すると指摘されているからです。
沖縄で亡くなった方も高熱が出た時点で抗ウィルス薬を使用していたら亡くならずに済んだのではないかと言う専門家もいますね。
今、ワクチンにせよ充分量は確保できないことがわかっています。マスクや消毒薬も不足することが目に見えています。基本は手洗いとうがいですね。如何に予防するかが決め手となると私は考えます。漢方の体質改善薬と言われるケイシトウやショウケンチュウトウなどを積極的に活用するのが、より有効な予防策と思っています。そして脳症に対しては身近にゴオウを置いて欲しいと願います。脳症に関しては改めて別の機会に。
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