膝に水が溜まる

気がついたら今日は26日です。年賀状をこれから急ピッチで作らねばなりません。なんか1年が終わるんだなと改めて思います。来年はどうなることでしょう?警察庁の発表では今年も自殺者が3万人を越えたようです。ただ平穏な年であることを願うだけです。


今年の秋は、なんか雨ばかりだったように感じます。紅葉も見たような見ないような、気がついたら寒くなって、ドカ雪が降りアタフタしているうちに暮れも押し迫り・・・。このような天候だと膝関節症の方は、痛みや腫れと格闘しているのではないでしょうか。


高齢女性に多い変形性膝関節症で膝に水が溜まる人は多いと思います。ある程度溜まると痛みも増し、座ったり階段の上り下りに支障が生じてきます。ですから時々整形外科で”膝の水を抜いてもらう”わけですね。


「クセになるから抜かない方がよい」との話も聞きますが、クセになるのではなく水が溜まりやすい条件が改善されていないのでしょうね。私の経験で言えば水の溜まりやすいタイプとは、水分代謝の不良がベースにあり、冷えが関係する人、逆に熱がある人、に大きく分類できます。


漢方薬では、温めながら水分代謝を改善する薬と冷やしながら水分代謝を改善する薬があります。どちらも水分代謝をするのですが、選び方が違えば効きませんし場合によっては体調を崩すこともあります。漢方薬は体質で決まると言われる所以です。


で適切な漢方薬を使えば、自然と膝に溜まった水も抜けてきますし、痛みも軽くなってくるのですね。このように水を抜く働きの薬は現代医療にはありません。水分代謝が改善してないわけですから、水を抜いても再び溜まり、また抜くの繰り返しがクセになると表現されるのでしょう。


冷やす薬で調子がよくなれば熱を持たないような生活指導をすることで、より効果が高くなりますし再発防止にも役立ちます。またリハビリ(主に脚の筋肉強化)への意欲も出やすいでしょう。温める薬で改善した人は、冷やさないように注意すれば良いのです。漢方薬を使うメリットは、生活上のアドバイスも個人個人にふさわしい内容でできることでもあります。


あなたの膝の痛みが、どのような状況で痛くなるのか。簡単に日記形式でメモしてみてはいかがでしょうか。そこには、あなたが日頃意識していない要素が発見できるかもしれません。私ら漢方家は、そのような情報を体質を判断する時の要素の一つとして参考にしているのです。


多くの方は、今年のように雨が多い秋は具合が悪くなるでしょうね。水分代謝が悪くなるからですね。また寒くなると具合が悪くなることも多いのです。やはり冷やさないことが基本となります。でも冬に悪化しても実際には冷やす方がよい場合もあり、ホントに個人差を感じています。


膝の水のほとんどは、漢方薬で解決します。漢方薬を上手に使いながら、リハビリの運動をし、軟骨を補強するためのコンドロイチン製剤を充分量併用すれば、痛み止めと水抜き注射に頼らなくても大丈夫だと考えています。

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