骨粗鬆症を予防するには

支柱が必要と思えるくらい背中の曲がったおばあちゃん。最近はこんな姿勢のおばあちゃんを見ることは少なくなったとはいえ、高齢の女性にとって骨粗鬆症にはなりたくないでしょう。


背中が曲がるのは脊椎の圧迫骨折によりますが、その前に骨密度や骨強度が低下しています。近年は骨密度だけでは骨折しやすさが推測できないとの考えから、骨強度や骨質という言葉が使われるようになってきています。


以前は骨粗鬆症と言えばカルシウムやビタミンDだけでしたが、女性ホルモンやドロネル系の薬剤が加わり治療の幅が拡がり効果も高くなりました。ただ女性ホルモンに関しては、心血管病や発癌の問題があり専門家の間でも意見が分かれているようです。


火曜日にあった骨粗鬆症の講演会で、各薬剤の効果がはっきりしてきました。以前勧められていたカルシウムは骨粗鬆症になった人には効果的でないこと、ビタミンDは効果があること、女性ホルモンは効果は非常にあるがリスクを考えると勧められないこと、そして総合評価ではドロネル系が一番でした。


カルシウムの効果がないからと言って、摂らなくていいのではなく、骨粗鬆症に対してのことですから誤解なさらないように! カルシウムが効果を発揮するのは骨粗鬆症を発症する前ですから、出来れば10代の成長期に充分摂って骨にカルシウムの貯金を貯めておきたいものです。


遅くても20代の妊娠適齢期には摂ったほうがいいと思います。それは、閉経後のリスクを下げるためと、出産後に出やすい膠原病の治療薬によるリスクの2点が主な理由です。でも閉経前の人ならまだ間に合いますから安心してください。


そしてビタミンDには、転倒予防などの効果も確認されており、骨粗鬆症になる前でもなってからでも、積極的に摂ったらいかがでしょうか。最近の美白ブームの影響でビタミンDは不足していることが考えられますからね。


これらを摂りながら運動をすることで、骨が丈夫になってゆきます。運動と言ってもビリーさんのように頑張らなくても大丈夫、1日10分程度で週3回行えばいいそうです。(あくまでも骨に関してで肥満や生活習慣病の運動とは異なります)


この他に付け加えるとしたら”鹿茸(ろくじょう)”でしょうか、「筋骨ヲ強クスル」と古書に書かれており漢方的な考えで判断すると中年以降の方には絶対おすすめです。


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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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